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わき道帝国

July 3, 2006
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カテゴリ:映画
映画「キャンディ」(1968)は、当時ベストセラーとなったテリー・サザーンの同名小説を映画化した作品です。世界一キュートなロリ顔少女キャンディを狙って、様々な男が群がる変態コメディ映画として一躍カルト映画と化しました。検閲問題などで日本国内でソフト化されなかったいわくつきの作品でもありますが、初公開から30年以上を経てやっとDVDが発売されました。

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 原作のテリー・サザーンはデニス・ホッパーの「イージー・ライダー」の脚本家として有名な人物ですが、実はスタンリー・キューブリックの「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」の共同脚本もつとめています。この映画でも完全にギャグ部分のライターとして雇われているので、ヒッピーカルチャーを代表するブラック・コメディ作家として位置付けるのが最も妥当だと思われます(ちなみに、キューブリックは80年代に「ブルー・ムービー」という大予算のポルノ映画企画を抱えていましたが、この企画の原作もテリー・サザーンです。しかし、最終的に映画は完成しませんでした)。

 この映画の最大の見所はエヴァ・オーリンの途方ないロリータっぷり。舌っ足らずの口調、あどけない童顔、それと不釣合いな豊満な肉体、何もかもやりすぎなほど誇張されて描かれていますが、実際それに価するキャスティングだと思います。
 しかもそのキャンディに言い寄るうす汚れた男たちのキャスティングがまた豪華。マーロン・ブランド、ウォルター・マッソー、ジェームス・コバーンに、しまいにはリンゴ・スターまで出ています。作品の世界観は完全にヒッピー・カルチャーそのものなので、ある意味ではキャンディはヒッピーが想像する理想の女性像なのだと思います。
 もちろんサザーンはサタイア(風刺)の大家ですから、その理想像はかなり歪められた形で描かれています。世間から尊敬されている詩人や修行者など、当時人気のあったタイプの人々を、敢えて欲望に走らせることによって、ヒッピー・カルチャー全体の批判を行っているのです。これはある意味では「イージー・ライダー」の自虐的なラスト・シーンにも通じる思想です。


↑「イージー・ライダー」ポスター

 ただしキューブリック作品同様、この風刺はかなり分裂してもいて、作者自身がヒッピーカルチャーの雰囲気を心から愛している様も見て取れるのです。実際この作品はドラッグ・ムービーとしても充分なパワーを持っていて、途方も無い物量と突拍子もない展開、サイケデリックなロック・ミュージックに満ちています。色ボケの詩人はリムジンの床にこぼれたワインを吸いまくり、医者は看護婦たちを使ってハーレムを作り、修験者は自分のトラックの中で凍死し、パトカーは地面に垂直に突き刺さり、軍の部隊長は輸送機の操縦室でセックスしようとはかります。
 かなーーーーり ヘンな映画です。


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Last updated  September 11, 2018 08:33:14 AM
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