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2008年03月22日
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カテゴリ:家庭
私にくれるはずだった地面、半分になったらしい。

良いんだけどね・・・

考えてもいなかった地面だから。


でも怨念を感じる・・・

亡き姉が、

『半分は私のだから!』

と言っているような。


半分と言わず、全部あげるわよ。

私は、怨念の込められた地面なんて、いらないから。



姉・・・

まだ健康だった頃は、優しかったはずだった・・・

病気が進むにつれ、変わっていった。


ラジオの音がうるさいとか、

薬を飲む水を用意してくれないとか、

ささいな事で興奮して泣き喚いていた。

泣くと必ず熱を出して40度くらいになった。

そして熱がようやく下がった後、必ず病状は悪化している。

その悪循環。


姉は神経内科に入院していた。


私が、姉の看護をしていた時、

洗濯を終えて、たたんでいたタオルを一枚、

つい、うっかり床に落としてしまった事があった。


ちょうど病院に見舞いにやって来た実父に、

姉は、その事を告げた。


私は実父に、何度も何度も殴られた。


タオルを一枚落としたことで。


私が実父に殴られている間、

姉は悪魔のような顔でほくそ笑んでいた。


亡き姉と実父は、そっくりだと思った。

泣くか暴力かの違いはあっても、

タオル一枚落としたことくらいで興奮して

自分の感情をコントロールできない人間だという事が。




そして、その二人が母を殺した!




姉の看護は、私が嫁いだ後は継母がしていた。


姉の葬式の日、豪雪だった。

葬儀受付のテントは吹雪で倒れ、

道が悪いため、坊さんの来るのも遅れ、

葬儀に出席してくれた人達の車も、帰りには雪に埋もれていた。


継母が、

『あの子は、最後の最後まで、大騒ぎして迷惑かけて死んでいくのね。』

と苦笑した。


お坊さんまでが、

『印象深いお葬式になりましたね。』

と言っていた。





あれから数年・・・


あの家には、まだ怨念が残っている。

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最終更新日  2008年03月25日 17時31分25秒
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