2006/11/25(土)22:40
『明日の記憶』/荻原浩
特養にて、義母と散策。
今日は風が強くて少し冷えました。
敷地内の木々もだんだん色が変わってきました。
そろそろ日中の散歩は無理になるかな。
11月25日 土曜日 くもり時々晴れ
先日までネット落ちしている間に、
ちょこちょこと本を読んでいました。
QEDシリーズは第6弾の「竹取伝説」まで、
図書館で借りた本では、「日暮らし」「明日の記憶」など
島田荘司先生の新シリーズ「犬坊里美の冒険」なども面白かったです。
その中でも特に印象深かったのが、『明日の記憶』
映画にもなっている、有名なベストセラー小説ですが、
やっと図書館の順番がまわってきて読むことができました。
若年性アルツハイマーになってしまった主人公の言動に、
最初は、他人事のようにハラハラしながら読み進んでいたのですが、
途中から、すっかり主人公に感情移入してしまい、
主人公と一緒に、もどかしい思いをしていました。(笑)
最後の2ページで、うっかり涙がこぼれてしまったのですが、
この涙の原因が一体何なのか、今もよくわからないままです。
主人公の境遇に同情して悲しんだ涙でないことだけは確かです。
なかなかに重い結末ではありましたが、
不思議と、読後感は良かったです。
このあたりが、ベストセラーになる所以なのでしょうか。
久しぶりに、ジ~ンと心に響いた小説でした。
『明日の記憶』