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typhoon6103

typhoon6103

2013/04/03
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青木文教『秘密乃国西蔵遊記』内外出版、大正十年(1921)
大正元年九月二十一日(1912年


彼らのひいて来たヤクは重荷をおろして一時放任された自由を喜ぶように野営地から500m、1500mと隔った野原に牧草をあさっている。予は今夜この円陣の片隅を借りて彼らと共に野宿することとなった。

夕食には数種の野菜にヤクの肉を添えてあってかなりのご馳走であったけれども、空気が稀薄なためか飯が半煮えであるのと、山暈の後で全く食欲がなかったのとで、残念ながら箸をつけず、先刻遊牧民からもとめた乾酪と、チベット茶で食事に代えた。

かくて芝生の上に毛布をのべ、着のみ着のまま履物(チベット長靴)をも脱がず、書笈を枕となし、更に一枚の裘(かわころも)を被うて横にはなったが、終夜熟睡(よもすがら)することができなかった


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2012年9月25日(火)
4466mのキャンプ 7:40 = 広河原奥の小コル 8:50 = 5034mキャンプ 12:15

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夜半降った雨は深夜には雪となって、辺りの岩峰には薄雪が被っていた。朝方満天の星空が出て寒い朝を迎える。シャクパ(シェルパ雑炊)をかけたスープスパゲティで温まり、目の前の谷奥に滝状になった右岸の崖をヤクに乗って登ることにした。下流の左岸には5100mと5035m岩峰がつづいている。

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谷奥には国境へ伸びる上ルンバサンバ5262mから5482mへの稜線と懸垂氷河が見える。

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テントの背後はスムブルンバ・ダダ5002mの岩峰がルンバサンバの峠手前の小コルへと岩稜は延びている。

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やっとヤクを捕らえた若者とヤクに乗ったタ・タイチョーは動きだしました。

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何度目かのヤクに乗る。ヤクは思うように操縦はでけん。『行け!』と鞭打てまへん。ヤツらは角という武器を持ってるので馬のようにはいきません。ヤク使いのいいなりにならねばなりません。休憩もどこで出来るか解りまへん。トイレはしたくても我慢我慢。黙々と坂道を上るヤクにはカンドーさえ覚えるのでありますが、怒らせないように静かに!いつものタ・タイチョーらしくわがままできません。『ホナ!ぼちぼち行きまよか!』

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                  Rheum nobile Hooker et Thomson.

セイタカダイオウ,とかノビレ・ダイオウという2mはある白い塔のように岩礫地に大量に生えていた。西ネパールや中央ネパールでは見れなかった、これぞホントに幻の花である。ブルーポピー(Meconopsis horridula)が幻の花と呼ばれ、トルボ(ドルポ)で群生している姿はよく出会うけど、これとは珍しく対面。ヒマラヤの花の中でも一番きわだったものだと思う。

ネパール、ブータン、チベットの高山帯に育つタデ科、低温や紫外線から守る為に温室のような花序、その中は温かくして小型の花を咲かせている。昆虫にもやさしく温かい部屋中で花粉を運んで来てもらう。

花茎を切り取って、そのまま食べるとサクサク感がって、少し酸味もあって高級感のあるサラダとなる。今では人の近寄りがたい絶壁、谷奥にわずかに残る名花となった。ホント幸せを呼ぶ花でもある。









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Last updated  2013/04/04 06:20:45 AM
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