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typhoon6103

typhoon6103

2013/04/08
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青木文教『秘密乃国西蔵遊記』内外出版、大正十年(1921)
大正元年九月二十二日(木)(1912年)


試みに巌陰に避けて色眼鏡を取り外せば、氷の反射する光線は眼球を潰さんばかりに強く照り返す。しばらくして光線に慣れるをまって、心ゆくばかり四辺を眺むれば、峨々たる氷嶺は蒼空を裂破せるごとく、万古の玄水は山谷を埋めつくしている。その採光燦爛(さんらん)たる美観は人界のものとも思われない。眼界一塵を止めず、また一草一木の影さえ見えない。極浄無比、寂光無礙崇高の念自ら湧いて世を忘れ我を忘れ絶対の法界に遊ぶの感がある。ヤクの背に座して紆余屈曲せる氷の径を進むに従い、白山銀峰、前後左右に回転し去る。やがて絶嶺に近づいて振り返ると道は低く群氷に隠れてしまっている。視線のとどく限りただ一面の銀の海を望むようで、そぞろに宇宙の広大無辺にして壮観極りなさを思う。この峠をティプラ(*1)といい。その絶頂は実に海抜五六九八メートルに算する。西蔵とネパールの国境で、・・・(略)。(*1) Tipta La Bhanjyang 5095m N27 43 50 E87 44 17

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2012年9月26日(水)咳きがひどく出て前夜は23時頃まで寝られず、M実も一晩中咳きがでていて、唸り声、屁も放つ。午前2時に起きる。新雪が降っていた。ミルクティを作り、オートミールをM実に取りに行かせたが、言葉が通じず・・・。やっと作り明るくなった4:20出発先行する。ルンバサンバひとつめの峠手前から東の空が明るくなり始める。

左は上ルンバサンバ、シャルプー山群は見えず、ラシャール、ジャナカチュリー(アウトライナー)、ジョンサンピーク、ピラミッドピークは手前のドォーモで見えなくて、その右にテントピーク、ネパールピークがつづき、チョコンとカンバチェンの北稜からトゥインズ、段差になってるカンバチェン、ヤルンカン、カンチ主峰、中央、東峰、ウェッジピークはカンバチェンに被っている。クンバカルナ(ジャヌー)からタルン、カルブー3峰、ラトン、カブルードームと三角錐はパンディムでシッキムの山だ。GK同定は楽しいねえ! 下写真はアップ!

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ドォーモ6881m、テントピーク、ネパールピーク、トゥィンズ、カンバチェン、ヤルンカン、カンチ3座、クンバカルナ

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 ジョンサンピーク、 ランボーピーク、ドォーモ     テントピーク、  ネパールピーク
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ツゥィンズの横から陽が出てくる気配です。

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峠に立ち、しばらくすると日の出となった。

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左からオンミカンリ、▲はシュルプー主峰、右奥にラシャール1・2、ジャナカチュリー、ジョンサンピーク、ドォーモ、トゥィンズとカンバチェンから陽が眩くなる。手前の岩峰は上ルンバサンバ5690mから南東に伸びる5492mの氷河と5112mの残雪からティプラとディンサンバ・コーラの二俣へ伸びる尾根、真下に見える池の左がキャンプ地だ。峠まで来ると東の山々が見え出した。

g 1456.jpg

その岩峰と残雪はまだ真っ暗だったのが、明るく照らしはじめる。右端奥にチョコンと見えるのは、昔は7000m峰とされていたオンミカンリだ。観光省レギュレーションでは6829mで50000分の1地形図では6839mである。

h IMG_0232.jpg

やがて、陽は高くなり蒼い空はますます濃くなって、気温もどんどん上がってゆく。
『ホナ、ぼちぼち行きまひょか!』

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Last updated  2013/04/09 11:01:50 AM
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