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カテゴリ:グレート・ヒマラヤ・トレィルに遊ぶ
青木文教『秘密乃国西蔵遊記』内外出版、大正十年(1921)
大正元年九月二十二日(木)(1912年) 西蔵国境、すぐ目の前のティプ・ラに着いた青木文教の入蔵日記から最終回 いよいよティプ・ラ(峠)から西蔵領内に入り、シガッエへ向かう。 ![]() 一行はすでにチベットの領土に入って、北面せる断崖を下る。南面のネパール側は氷原を成しているに引き替えチベット側には少しの氷もない。氷雪に閉ざされた山原はかえって脚下に横たわっている。九〇〇メートルの低い野原はなかば白雪におおわれ、遊牧民のテント数張が豆のような黒点を印している外に人影の影を認めない。 一気に崖を駆け降りると、凍れる寒流は左手の氷渓よりきたって荒寥(こうりょう)たる野を貫き、一条の通路をともなって北西に走っている。東方の山系は紫褐色の巌面を露出し西方連峰の白雪に対している。かくて進むこと10キロにして日は漸く暮れかかり、一行は再び野宿の支度を急ぐ。 一方ボクたち一行は・・・。 2012年9月26日(水) ![]() 太い茎に葉から生えた白い綿毛生育して、蜂が頭に開いた穴から出入りするけれど、その他に胴体には穴かない。20センチぐらいの楕円形が岩礫地に生えていて、ガスなどでいつも濡れていて、綿毛の中は陽が当たっていると温かい。暗紫色の小さな花が球状に筒状に全体に順序よく開花してゆく。 ![]() ひとつめの峠から始めはカンバチェンの台形の山、ヤルンカンとカンチェンジュン3座が見えていたが、ここまで登るとクンバカルナ(ジャヌー)、タルン、カブルー、ラトンが逆行の陽を浴びて輝く。 ![]() そこからもう少し上がって、ふたつ目の峠へ近づくとパノラマ風景が変わってく。 ![]() カンチとジャヌーを一度に見える絶好の展望台となる。 ![]() それらの南にタルンピーク(7349m)からカブルー連山の頂稜の平らな風景がよく観察できる。 ![]() ふたつめ峠の南東に連なる5740mから西の5772mの岩稜の稜線 ![]() そして、ふたつめの峠(5155m)のラプチェに立つと西正面にマカルー(8463m)未踏の東壁が立ちはだかる。 ![]() マカルー東稜の右にローツェ(8516m)、そしてチョモランマ東壁カンシュン・フェースがチョモ・ロンゾ(7816m)西稜の後ろにチョコンと見える。二度目の風景にカンドーしていると時間を忘れる。 ![]() 峠から観ても、チョモ・ロンゾ西稜を知らないとチョモランマ東壁が見えてるとは解らない。 その決定的写真をズーム・インしてみると・・・。ネ!よく解るでしょう! ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/04/11 10:44:19 AM
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