～長い入院生活～その５

９月１３日～１０月３日

抗癌剤治療の後、３週間後の次の治療までは、毎週金曜日になると
外泊許可が下り、家に帰る事が出来た。
家ではゴロゴロしていたり、美味しい物を食べに連れて行ってもらったり、
買い物に行ったり、結構のんびり楽しい時間を過ごす事が出来た。
病院でも、痛くも痒くもないので、お見舞いに来てくれる人を心待ちにし、
少しでも長くいて欲しいと、たくさんしゃべった。
それにしても、お見舞いがこれほど嬉しいものだとは思わなかった。
入院した事は多くの人に知らせていないので、来てくれる人は限られているが、
何度も足を運んでくれる人ばかりで、とてもとても嬉しかった。
この気持ちは多分ずーっと忘れないと思う。
また、長く入院しているので同室の人ともずい分仲良くなり、
退院していく時には住所をメモしてくれ、『退院したら手紙を頂戴ね』
なんてやり取りをするようになった。
これがご縁で、今でも細く長くお付き合いをしている人が２人いる。
残念ながら一人は亡くなってしまい、残されたご主人とのお付き合いになってしまったのだけど・・・