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カテゴリ:読書
シリウスの道
東京の大手広告代理店に勤める辰村祐介は子供のころ大阪に住み、 明子、勝哉という二人の幼馴染と共に育った。 この3人の間には、決して人には言えない、ある‘秘密’があった。 やがてある事件の後3人は離れ離れになり、25年の月日が流れ・・・。 3人は会うこともなく、別々の人生を歩んでいた。 しかし、今になって明子のもとに何者からか、 あの‘秘密’をもとにした脅迫状が届く!・・・ 藤原伊織さんはかつて広告業界に勤めており、 その内幕を暴きつつ、‘秘密’を軸に巧みなストーリー展開を見せてくれます。 とにかく、登場人物が魅力的です。 カッコいいとか、ハイセンスとかとは程遠い、酔っ払いでタバコが止められない中年男。 ですが、曲がったことは大の苦手で、上司だろうが社長だろうが、 筋が通っていなければ食って掛る、そのケツのまくり方、潔さが気持ちいい。 またその周りに集まってくる面々も、一癖も二癖もあるような変わり者で、 いわば出世競争から離脱した偏屈な人間ばかり。 その不器用な生き方が、いいんだな・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
March 8, 2006 09:28:21 PM
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