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たぬきぶたの日記2

たぬきぶたの日記2

百恵ちゃんSL


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百恵ちゃんSL




 <2007年12月31日の日記から>

もう一つの思い出深い写真があります。

学生時代の10月ごろに北海道でSL撮影旅行をしていました。その時期に連続した

休みが何故あったのか忘れた。秋休みかな?

1週間で帰る予定でしたが、当時の大スター山口百恵ちゃんがSLに乗るという

情報を聞いた私は予定を3日延ばしまして、この日を迎えました。

この写真を持っている一般人は私だけです。見てください。貴重な一枚です。





室蘭発岩見沢行きのC57列車でした。

この135号機はこのおかげで、百恵ちゃんSLと呼ばれて、人気になりました。

この列車には週刊誌のカメラマンなどが多数乗り込んでいました。

途中の追分駅で時刻表よりも少し長めの停車をして撮影会になりました。


プロカメラマンだけが前方に行くことが出来て、一般客は閉め出されています。

しかし、僕はプロ用の大きなカメラも持っていましたので、ロープをくぐり、

厚かましくもプロカメラマン達に混じって正面からカメラを構えました。



前にいたカメラマンたちが撮影が終わって、どんどん入れ替わっていきます。

ついに、僕が最前列に来た。何枚か写したあとで、いいポーズが欲しかったので、

注文をつけました。


そして、「百恵ちゃん、こっちです」と目線を要求したら、きっちり笑顔を

向けてくれました。

超興奮状態でしたね。  感激、感激、感激×100でした。


ひざはがくがく、心臓ばくばくの状態でしたが、

「このチャンスを逃してたまるか。時間がない、急げ。ピント、構図、よし。」


もう夢中でした。


その感動の写真です。



このときの記事を載せた週刊誌を何冊か見ました。すべて、百恵ちゃんを中心にして

撮影しています。SLなんて付録にしか思っていませんからね。



でも、ぼくは違います。あくまでもSLファンで写真の構図に懲ります。

だから、しっかりとC57135号機を構図に収めているのです。(エライ、さすが。)

ピントはSLに、そして百恵ちゃんを入れて構図を決めました。百恵ちゃんごめん。

次のページの写真は逆に百恵ちゃんにピントを合わせています。

押すな、押すなのドサクサに構図とピントを合わせるという状況でした。

撮影会の終盤だったので、加藤さんは「まだかいな」の気楽な態度。

逆に百恵ちゃんは素直で真面目なファンサービスの姿勢。さすが大スターです。



こんな、ばっちりと決まった写真はこの1枚だけでしょう。

このSLが保存されている、埼玉県大宮市の交通博物館に進呈しようかしら。(笑)


となりの加藤芳郎さんは最近(何年前かな?)他界されましたね。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

まだ、話はあるのです。聞いてちょ。


列車の中では百恵ちゃんが何回か移動して、SLの後方を見学するシーンがありました。

車内を移動しているときに、みんな握手攻めでした。私も合計4回握手しましたね。

「今日は一日手を洗わないぞ!」と思ったもんです。

でも、3日も風呂に入ってなかったので、さすがに次の日には風呂に行きました。

「百恵ちゃん。きたない手で握手してごめんね」

このとき、百恵ちゃんは高校2年生。

ボブソンのジーンズに白いハイネックのセーターがかわいかった。


今から32年前(1975)のことです。



続きの話。

この日の撮影がNHKで放送されました。

30分番組でしたが、始まると実家に電話しました。


「かあちゃん。今すぐNHKを見て!」


「なんね。あら、百恵ちゃんやね。ほな、見とくわ。」

後半の部分で終点に着いた百恵ちゃんは列車を降りてSLの運転台の方へ進んでいきます。

もちろんカメラは追いかけて撮影しています。

私の横を通り過ぎるときもカメラは回っています。

私は番組の中であのシーンがカットされていないことを祈りました。


ほんの1秒ぐらいですが私の顔が百恵ちゃんと並んでいます。

「やったー。うれしいなあ。」

後で母ちゃんに電話すると、


「あんた、北海道までSL写しに行ったんか。まだ、SL追いかけているんか。あほ。


あきれてしまうわ。」

だって、病気やもん。SL病。


高校時代はSLバカ、と言われてましたから。

北海道での懐かしい思い出でした。



またまた、続きの話。

 埼玉県の大宮市に交通博物館ができましたね。

あまり興味はなかったのですが、いろんな列車や機関車が展示されています。

その中でSLの代表としてこのC57135番が展示されています。びっくりでした。

百恵ちゃん列車とよばれて人気になった135番はそのおかげで解体されることなく、現在も生き続けています。

室蘭線では特別に人気のある番号ではなかったというか、

みんなありふれた普通の形のC57ばかりだった。

番号でいえば2桁のもっときれいな機関車があったのですが、

偶然にも時のスターを乗せたということで、その運命が変わってしまった。

不思議なことがあるものです。

いつかは交通博物館に行ってみたいですね。




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