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彼の国が世界の製造工場と呼ばれたのは、はたして何世紀前のことだったろうか。
超銀河級宇宙観測船池島丸は、彼の国がこのクラスとしては初めて造船した宇宙船である。 池島丸は、約半年間のθ宇宙域の調査・観測の任務に、処女航海の途についているのであった。 船医のカックイは、この船のことをあまりお気に召してはいない。 彼によると、船の性能といい、船内のデザインや調度品といい、何もかも全てに渡ってソツのないところが気に入らないらしい。 居住区は、乗員の国籍や民族に合わせて工夫がされてはいるが、優等生過ぎて愛想がないという。 優等生は、どうにもつまらんというのだ。 しかし、そんな事以上に彼が気に入らないのは、メンタルな問題をかかえる乗員が多いことだった。 彼の長年の経験の中でも、今回ほど乗員が同じ症状を訴える例は記憶にない。 医務室に相談にくる乗員の多くが、心を見透かされているような気がすると訴えているのだ。 こともあろうに、艦長のコークすらその症状を訴えている。 コークは艦長の退任を申し入れたが、上級士官ほどその傾向が多く、当面の艦長代理にも事欠くほどなのだ。 カックイも、ナースのミナコの助けがなければ、やっかいなことになっていたかもしれない。 カックイ自身も、その症状に悩まされているひとりなのだ。 つづきはコチラ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年11月01日 13時12分54秒
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