私のブログ(詩的風景の見える、カフェテラス)懐かしの文学・シネマ・テレビ・文化館・DVDショップ

2018/11/24(土)21:00

幻の銃弾。

◆ 超短編、読みきり小説(23)

■COMBAT!  兵士は、銃をかまえ、標的に向かって発砲した。      バキュン!  ? 兵士は、銃から、頬を離すと、狙撃した敵を、探す為、走り出した。 「おい! どうした?」 「敵を確認して来る。」  兵士は、一目散に、草むらから、その場所へ向かった。 「おい、見付かったか?」  「ちょっと、待ってくれ。 敵の遺体が無いんだ。」 「その辺は、誰も、いないはずだぞ。」 「いや、確かに、誰かいたんだ。」 「とにかく、撤収だ。」 「分かった。」  兵士は、去って行った。  そして、戦争も終わり、平和が訪れた。  兵士は、すでに退役し、昔、戦った、その地を再び訪れた。  そこには、戦争の記念碑が建てられていた。  元兵士は、花束を添えた。  すると、突然、銃声が響き渡り、近くに居た男が倒れた。  元兵士は、銃声のした方角を見た。   誰も居ない。  元兵士は、倒れた男を見たが、その瞬間、戦慄を覚えた。  倒れた男は、あの時、狙撃した男、そっくりだったからだ。    ■墓石と決闘

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