2018/11/24(土)21:00
幻の銃弾。
■COMBAT!
兵士は、銃をかまえ、標的に向かって発砲した。
バキュン!
? 兵士は、銃から、頬を離すと、狙撃した敵を、探す為、走り出した。
「おい! どうした?」
「敵を確認して来る。」
兵士は、一目散に、草むらから、その場所へ向かった。
「おい、見付かったか?」
「ちょっと、待ってくれ。 敵の遺体が無いんだ。」
「その辺は、誰も、いないはずだぞ。」
「いや、確かに、誰かいたんだ。」
「とにかく、撤収だ。」
「分かった。」
兵士は、去って行った。
そして、戦争も終わり、平和が訪れた。
兵士は、すでに退役し、昔、戦った、その地を再び訪れた。
そこには、戦争の記念碑が建てられていた。
元兵士は、花束を添えた。
すると、突然、銃声が響き渡り、近くに居た男が倒れた。
元兵士は、銃声のした方角を見た。
誰も居ない。
元兵士は、倒れた男を見たが、その瞬間、戦慄を覚えた。
倒れた男は、あの時、狙撃した男、そっくりだったからだ。
■墓石と決闘