ゆんたく物語

2021/12/23(木)11:31

首里城の城壁はなぜ布積なのか

  NHK於(をぅ)とおてぃ、首里城(うぐしく、しゅいぐしく)シリーズ、放映そおいびいしが、くぬ前(めえ)、「ぶらタモリ」ぬリバイバル版ぬんじぇえ、首里城ぬ城壁(いしがち)え、何(ぬ)うんでぃち、布積(ぬぬづ)み(=弧状(ゆみがた)さっとおがんでぃ言(ゆ)る事(くと)お、しかっとお、分(わ)かてえ居(をぅ)らんでぃち、解説(はなし)そおいびいたん。布積なかい造(つく) 沖縄(うちなあ)や、山(むい)なっとおる所(とぅくる)やてぃん、いいくる、泥岩ぬ上(うゐい)んかい石灰岩ぬ重(か)なとおんでぃ言(い)らっとおいびいん。あんし、雨水(あみみじ)え、石灰岩なありいや、さあらない地(じい)ぬ中(なあか)んかい、流(ながり)てぃ去(は)いびいしが、泥岩ぬ上んじえ、溜(た)まやあに、土圧とぅない易(や)っさびいん。 うん如(ぐと)おる地んかい真(ま)っ直(し)ぐうそおる城壁んでえ積みいねえ、水くくどおる土(んちゃ)なかい押(うさ)ってぃ、倒(とお)り易っさくないびいん。 うんな土圧ぬ事ゆさんみんさあに、石垣(城壁)え、内(うち)むてぃいぬ土ん向(ん)きてぃ、弓状(ゆみがた)なかい、積でえるばすやいびいん。あんし積むる事にゆてぃ、石垣ぬ強度ぬ増(うゎ)あするばすやいびいん。真っ直ぐうぬ所(対土90度)お、んちゃ、土圧受きゆしが、面(ちら)あ、ぐまさいびいくとぅ、あんすか迄(まで)えあいびらん。弓状ぬ所お、45度ぬ傾(かた)んちやれえ、土圧お半源、30度ぬ所お1/3(さんにてぃいち)ぬ圧(ちから)どぅ受きやびいる。あんさあに、諸(むる)せえ、強度ぬあてぃ、頑強(がんじゅう)さる城壁とぅないるしいじやいびいん。 筆:比嘉清【訳】 NHKで、首里城シリーズ、放映していますが、前回の「ぶらタモリ」のリバイバル版では首里城の城壁は、なぜ、布積(ぬのづみ=弧状)なのかという事については、分かっていないとの解説でした布積の城は、琉球では首里城だけではないが、確かに、本土ぬ城の城壁とは違います。 ですが、その布積には、ちゃんとした理由があるのです。 沖縄は、丘になっている場所でも、大抵、泥岩の上に石灰岩が重なる地層になっていると言われています。そして、雨水は石灰岩は、水捌けよく、さっと地中に流れていきますが、その下ので泥岩に溜まり(止まり)に、土圧となり易いです。 そのような地層に、直線の城壁などを積めば、水分を含んでいる土に圧されて、崩れ易くなります。 そうした土圧を想定して、琉球の城の石垣(城壁)は、内側(土圧側)に向けて、弓状で、積んでいるわけです。そのように積む事で、石垣の強度が増すわけです。直線部分(対土90度)では、確かに土圧をまともに受ますが、その面積は小さいので何とかしのげます。弓状で積まれた部分は、例えば45度の角度なら、土圧は半減し、30度角の場合は1/3になります。そして全体としては、強度のある頑強な城壁になるわけです。 筆:比嘉清

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