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2010.06.10
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ユっぴー・コスモスです。

「お仙の里内山*機織り愛好会」が、できました☆

 ※関連記事 →★"お仙の里" うちやま 織り~部♪ 出発。★

    《コスモス街道》を、応援してくださいね♪→ブログランキング

  お仙ちゃんと機織り
   「お仙ちゃん」と、機織り機
    2009年7月の、中込商店会七夕まつりに出展した、
    「内山を紹介する七夕飾りブース」にて。


ユっぴーと何人かの有志で作っている、
内山の地域づくりグループ 「内山キラキラプロジェクト」 では、
毎年7月はじめの土日に開催される「中込七夕まつり」に、
「内山」をテーマにした七夕飾りブースを出展しています。


昨年、2009年の七夕まつりでは、
内山に伝わる民話、「仙ヶ滝」を題材にし、
機織りの練習にいそしむ少女「お仙ちゃん」の様子を、
表現することにしました。

 ★「仙ヶ滝」のお話は、また後ほど紹介しますが、簡単には、
   お仙という少女が機織りの技を磨くためけなげに努力をしたが、
   どうしても継母に認めてもらえないことを嘆いて滝に身を投げてしまう。
   以後その滝からは、機織りの音が聞こえるようになった…という伝説。



そして、この内山地区で昔使っていた「機織り機」を
内山中探しまわりました。

ですが、ない、のです・・。

どのお宅でも、処分してしまった、と。


そうして探しまわり、最後にやっと、
青木茂太さんという方のお宅の梁の上に、
「分解」して上げてあったものを、
下ろさせていただくことができました。

年代を経た、木製の様々なパーツの数々・・

それらを、
ああでもない、こうでもない、と、
パズルを組み立てるようにして復活させたのが、
写真の機織り機です。


ところが、なんとか機織り機は組み立てたものの、
今度は、私たちの中のだーれも、
この機織り機に「糸をかける方法」が、分かりません・・


機織りの様子を再現するには、
糸がかかっていなければ変ですよね。

ここに到ってはじめて、
その重大な事に、気付いた訳です。(苦笑)


あら~、どうしよう・・???


で、
結果は、
奇跡的な偶然が重なって、
(この過程も話せば長いお話なのですが)
ユっぴーは、機を織ることも、機織りに糸をかけることもできる、
望月多恵子さんという方に、
めぐりあうことができたのです。(大感激でした。)


そして、七夕祭りでは写真の通り、
美しく糸のかけられた機織り機と、
その機で布を織っている等身大の「お仙ちゃん」を、
無事に展示することができたのでした。

あのときは、何とも言えず感動したわたしたちでした・・。


この写真の機織り機は、
昔ながらの、「糸綜絖(いとぞうこう)」を再現してあります。

*綜絖(そうこう):一本一本の経糸(たていと)を、
 絡み合わないように通過させる装置。


現在、機を織る人でこの「糸綜絖(いとぞうこう)」
を採用している人は、ほとんど居ないそうです。
(現在はほとんど、金属製の綜絖(そうこう)が使われています。)


下の写真は、
望月多恵子さんとその友人の方が、
昔ながらの「糸綜絖」を作り、
そして、機に糸をかけてくださっている時の様子です。

望月さんがかつて、
あるおばあ様から教わったという、方法で。


集中力と緻密さと体力の要る作業、ということが、
傍で見ていたユっぴーにもわかりました。
(ほんとうに感謝。)


機織り糸かけ
  糸で綜絖(そうこう)を作り、用意された経糸(たていと)を機にかける様子


・・と、ここまでの話は前置きです。


大変な過程を経てよみがえった、この機織り機。

わたしたちは、これを、

「貴重な文化的財産」

だと思うのです。


そして、息を吹き返したこの価値ある装置を、
ちゃんと活かして行かなければ嘘だと思い、

「お仙の里内山*機織り愛好会」

を、作りました。


現在、内山の人を中心に、
十数名の人が入ってくださっています。


かつて、養蚕が盛んで、
どこのお宅でも、「蚕(かいこ)」を育てていた内山。


当時は、自分の家の蚕の繭から採った絹糸で布を織り、
その布で仕立てた着物を着る、というシーンも多かったそうです。


今、この「機織り愛好会」に入ってくださった皆さんは、
ほとんど、機織りの経験のない人ばかりです。


ですけれど、
自分たちのできる範囲で、少しずつ、
織物にも親しんで行きたい、
と考えてくれる人たちが集まりました。
若い人から、年配の人まで、様々。


まずは、裂き織り等からはじめて、
少しずつ、広げて行きたいと思います。


その為には、
この機織り機を、
発起人のユっぴーや、主要なメンバーの住む近くの建物に置かせていただき、
時間があるごとに触って慣れておきたい。

・・ということで、
内山の公民館長さんを通して、
内山集会所に置かせてもらえないでしょうか?
~と、申し入れてみました。

が、区長会のみなさんから、
「集会所はそのための場所ではない」
ということで、
却下、となりました。


たしかに、そのように言われればその通りですので、
仕方がありません。


現在、この機織り機は、
内山の相立(あいだて)という地区にある、
「プリントショップコスモス」さんの旧事務所に、
置かせていただいています。


ユっぴーをはじめ、
主なメンバーの居住地からは距離があるのですが、
とりあえずここで、
できることからやって行こうと思います。

(とは言え、この場所にずっと置かせていただく、
 というわけにも行かないと思います。
 しばらくの間は、大丈夫のようですが。)


千里の道も、一歩から。


ですよね。


「仙ヶ滝」という、滝にまつわる伝説と、
また、
内山の昔の産業にも関わりのある、
「機織り」という文化。

愛好会、という小さな一歩から、
少しずつ、育ててゆきたいな~、と、
心を躍らせている、わたしたちです。~*


 ※機織り愛好会、その後の展開 →★"お仙の里" うちやま 織り~部♪ 出発。★



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最終更新日  2011.05.16 14:02:30
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