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21日は今年最初の満月になった。旧暦では12月15日だ。北西の季節風が強くなる見込みだったので、夜明けにコアジを釣って、その後サヨリでも釣れれば良いと5時半に出た。
千切れた雲間に満月が煌々と輝いていた。 前日の雨で空気が澄んでいてくっきりと見えた満月。 6時過ぎに西浦へ着くと、やはり北西風がかなり吹いていた。気温も低く、指先が冷える。 外側のテトラで延竿でのサビキ釣りを始めた。これまでは時化た大潮の時にはコアジが結構釣れたのに、21日はさっぱり釣れず、見込み無しの気がして見た西の空には、沈みつつあった丸い月がくっきりと見えた。空には一片の雲もなく、もしかすると念願の水平線に沈む月が見られるかも知れない気がしてきた。 こうなると、いつ食い出すか分からないアジゴかコアジに関わってはおれず、水汲みバケツと餌バケツを少し高いテトラへ置いたまま、バイクで水平線が見える場所まで出かけた。 月はかなり沈んでいて赤銅色に変わっていた。 次第に明けつつある空をゆっくり沈んで行く月をレンズで追った。三脚は持参していないので、暗い中での撮影は苦労する。画面が荒れるので極端な高感度にするわけにもいかず、苦労した。 月は沈むにつれて、通過する大気の層がどんどん厚くなって行く為、輪郭はぼやけ、色も薄れて行く。 日没の太陽のように最後まで存在感を主張できず、やがて消え入るように水平線に没した。 しかし月の下端が水平線に接すると、冬に見られるだるま太陽のようにだるま月となった。我が人生の67年間で初めて水平線に沈む月を見ることが出来たのは、幸運としか言いようが無い。しかも気象条件が悪い福岡で。 釣り場に戻ると、二つのバケツは大潮の早い上げ潮と,波で海中に落下してしまっていた。水汲みバケツはロープが付いていたので回収できたが、餌バケツは流失してしまった。 餌が無いのでコアジ釣りは中止せざるを得なかった。月見の代償はコアジならそう、大したことではないと慰めた。 幸い調合していない撒き餌が袋に残してあったので、場所を替えてサヨリを釣った。向かい風が強くて仕掛けも飛ばず、波しぶきをかぶりながら難儀して2時間釣った。30匹のサヨリを得たのでそれなりに良かった。 帰りには空気が澄んで見通しが良かったので、遠くを見たくなって山に登った。沖ノ島はもちろん、微かに対馬が見えた。対馬まで100km近く離れているはずで、年に何回もは見られない。 壱岐、対馬航路のフェリーと沖ノ島。 釜山行きの客船と沖ノ島。 海を背景に飛ぶノスリ。 今津湾のミサゴ。 カワウかウミウ。 20日。 元岡の水田でハンターが多分カモ撃ちをしていた。禁漁区ではないのだろうか。 ハヤブサがアトリの群れに襲い掛ったが失敗して飛び去った。小鳥は襲わないはずなのに飢えていたのか。 ヒドリガモ飛翔。 2羽のミサゴ。下は降下開始。 小競り合いした2羽。上のミサゴの左足には羽毛が見える。 扇のように尾羽を広げて風上に向かってホバリングする。 漁に失敗した。 ダイサギ飛翔。サギ類は飛ぶのが苦手。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 22, 2019 05:25:03 PM
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