雨釣の釣り日記

2019/07/07(日)22:27

薄暗い山道を抜けると、眼前に広い海と岬が現れた。

6日は先日蒙古山に登った際に、山頂に向かう道とは別にやや下る、車1台が通れる道があったので、その先へ行ってみることにした。蒙古山には西浦崎へ行ける道があると聞いていたのでそれだという確信が有った。   西浦漁港から灘山を見ると、強い北風のせいか山頂には霧のような雲がかかっていた。蒙古山はこの左にある。  電波塔の所まではバイクで登り、そこからは歩くことにした。マダケで杖を2本作って歩い始めた。 いつも行く釣り場の近くに行ったことが無い場所があるのは不思議な感じがする。西浦崎は2年前に対馬へ行った時に船上から見たが陸上から、陸上からは決して見ることが出来ない糸島半島の最北東端なのだ。 道は薄暗く、ダンチクが覆いかぶさるように垂れ下がっている。 ぬかるんだ道に真新しい轍が残されていた。 常緑広葉樹がうっそうと茂っている。 昔植林されたのか杉も少し生えていたが、枝打ちされていないのでスギのようには見えない。 車で運んで来たらしいゴミが捨てられていた。 木々はかなりの大木になっていて、タブやモッコクなど海岸近くの山に見られる木々が多い。 車まで捨てられていて、苔むすままながら朽ち果てることも無く原形をとどめていた。多くの山道でこのような車などの遺棄が相次いだために、通行禁止になっている。 歩いても歩いても開けた所は無く、やぶ蚊に悩ませられながら1kmぐらい歩いた。 突然道が明るくなり、海が見えた。 さらに進むと道は下り、車が1台止まっていて、その先は満ちは人一人がやっと通れる狭さになった。 車の主は釣りに来ているのだろう。ここまで畑も無く、車が通れるこの道は,釣りに来るためだけに作られたようだ。 誰が張ったのかロープがあった。 車道の終わりから200mぐらい狭い道を歩いたら、一気に視界が開けて左に西浦崎らしい岩が現れた。 それまでずっと暗い道を歩いて来たので、突然の解放で大いに感激した。 北東方向には玄界島が頂に雲をまとって浮かんでいた。 玄界島の手前には机島と小机島があって、この場所からは2つは重なって見える。 西から壱岐対馬航路のヴィーナスが走って来た。 博多港へ向かう。飛行機雲のような航跡を残して。 海から蒙古山山頂へはなかなかの急傾斜だ。 海への下りは急勾配で、ロープを掴んで岩を下らなければならない。釣り道具一式を持って降りるのは難儀なことだろう。膝が悪いので降りるのは断念した。 ハマナタマメの花が咲いていた。 眼下で釣りをする人がいた。見ているとコッパグレが釣れた。 オニユリが1輪。  しばらく心地よい風に吹かれてから引き返した。また訪れることがあるのだろうか。岬へ通じる道も途中にあったようだから、今度はそちらへ行ってみたい気がした。 アカウシアブ。途中のベンチに止まった。 キクラゲを見つけて採取した。  蒙古山を下りてから、帰りは山道を通った。 パンパスグラスの穂が出ていた。 あちこちに咲くヒメヒオウギズイセン。 ツバメシジミ。 キタキチョウの交尾。 ムラサキシジミ。 タラの花。  さんざん徘徊したのに夕方には小戸公園へ夕日を見に行った。 ネジバナが例年より遅く沢山咲いていた。 干潮で潮間帯には紅藻類がびっしり付いていた。外海よりはるかに海藻が多い。近くに下水処理場が有るし、湾内で栄養分が多いのだろう。外海の磯焼けは深刻な状態なのにこの辺を研究すれば出口がありそうな気がする。とかく食害動物が磯焼けの原因と言われるが、主因と副因を取り違えている。 4日月。 日暮れのコウモリ。

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