フィリピン・セブ留学 しほしほのブログ

2011/07/07(木)21:07

瞬間瞬間が学びの時

思う事(28)

「しほさん、私ね、最初すごく驚いたの。 最初の授業ね、まだ初心者だから、分からない事だらけだから、ライオンならライオンはこうでああでって細かく何でも教えてくれると思ったの。 でもね、先生、ばぁーーーーっとずっと英語で喋るのよ。 ばぁーーーーって。 正直全然分からなくて、これはきついなー・・・これでこの先やっていけるかしら。 って最初の1週間思ったのよ。 正直きついなーこれ・・・って。 でもね、不思議なのよ。 1週間経つと、大体先生が何が言いたいのか分かってくるのよ。 不思議よね。 今までは英語で喋るのは恥ずかしいから、海外旅行でも出来る人の後ろに隠れて、言いたい事があったら代わりに言ってもらったりしていたんだけど、 ここではこれじゃいけない。 自分でやってみなきゃ。 って思って一人で写真屋さんに行ったり、スーパーに行って欲しい物の場所を聞いたりね。 そうしたら、通じるのよね。 何とか自分の言いたい事が通じるでしょ。 それがすごく嬉しくて、もっともっと勉強したい、って思うの。 中学、高校、大学とずっと勉強してきたけど、嫌々、試験のために丸覚えして、終わったらそれでおしまい。 勉強はずっと嫌なものだったの。 でも、ここに来て、こうやって勉強できる事が楽しくて楽しくて、 教科書を開けるのが楽しくて、文法をひとつ覚えるのも楽しくて、 喜びの中で勉強が出来るの。 日本にはこうやってぶつかる環境はないじゃない。 分からなければ日本語で通じるんだから。 でも、ここは英語で何とか言わないといけない。 本当に留学に来て良かった、って思う。」 先日、Sさんとのタクシーの中での会話です。 きっと、色んな不安や迷いがあった中で決められた留学だったと思うのですが、 こうやって実際に色んな状況にぶつかりながらも、そして特にこちらに来て、大きな試練がありながらも 前向きに、力強く、そして喜びながら生活をされるSさんに、私自身大変感銘を受け、 また大変勇気付けられる思いでした。 もちろん日本のように何でも便利に揃って、察する文化が出来上がっていて言わなくても分かってくれる配慮の文化、整備されたインフラ、そんな環境ではありません。 厳しいな・・・と思われる事もあると思います。 学校も、スランプに陥って、厳しく感じる事もあると思います。 それでも、そういう所も前向きに受け止めて過ごされているSさんの、内から湧き出るパワーを感じました。 私もそのパワーを分けて頂ける、本当に嬉しい時間でもありました。  留学は、いつもの日常から飛び出して、新しい世界に飛び込みます。 もちろん、留学と言う場だけではなく、人生常に学びの時だとは思いますが、 留学をして新しい環境にいる時には、特に感受性が高まり、より多くのものを感じられる時でもあると思うのです。 また逆に自分のいつもの日常を別の角度から見る事が出来るので、その日常を感謝したり、反省できる良い機会でもあると思います。 英語を学ぶ、何かを学ぶ、そういう実際的なスキルの習得から言えば、日常全てが学びの場になり得る環境と、疑問に思えばすぐに解決が出来る学校という環境で、脳科学者の茂木教授がいう「あは!」体験(アハ体験自体は彼が名づけた訳ではないようですが・・・)を常時体験出来ること、Sさんはこれを常に体験されているようでした。  そしてそれ以外に実際的な部分はもちろんの事、違うものを体験し、それを受け入れられる心の許容範囲を広げ、逆境にも耐える耐性を鍛えられる事、それらも留学の大きな収穫物の一つなのではないかとも思うのです。  今回お話をしながら、Sさんの体験を通して、私自身色々なものを感じ学ばさせて頂きました。Sさん、ありがとうございました。

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