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2010.09.23
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カテゴリ:アセンション


ようこそ、お越し下さいました。




どうにもこうにも、

気になる存在の西行。

私の過去世での

繋がりを感じる西行。



若くして出家を決心した、

その心を探ってみた。




出家前の名は、佐藤義清(さとうのりきよ)。

平家の風雲児、平清盛(たいらのきよもり)とは友人で

同年生まれの1118年というから平安末期でしょうか。



奥州藤原一族にその名を連ね、

葛城山の麓の紀ノ川近くの田仲荘に

所領を持つという大変裕福な家に生まれ、

父の死によって若くして棟梁となった。

幼少のころより武芸全般はもとより、

歌や蹴鞠に秀でていた。



18歳で朝廷に出仕ようになり、

すぐに鳥羽上皇の北面(ほくめん)

の近臣に抜擢された。


北面の武士とは、上皇の近衛兵だ。

上皇とは、天皇を退位したにも拘らず、

歴然とした権力を握っている存在だ。

その鳥羽上皇を守護する北面の武士とは、

眉目秀麗、武芸全般に優れ、衆上の憧れの的だ。



中でも佐藤義清は、

蹴鞠と流鏑馬

(けまりとやぶさめ)、和歌に優れ

上皇に大変可愛がられたという。

鳥羽上皇の寵愛を受けなくなった中宮(妻)

である待賢門院(たいけんもんいん)

との恋は有名な話だ。



そして、23歳で突如として出家した。

理由は友の死だとする説と、

待賢門院への失恋だとする説まである。


『西行花伝』辻邦生著より、

私なりの考察で、

出家に及んだ経緯を

西行(当時は佐藤義清)

の独り言として書いてみた。



「友の死からどの位経ったのか。

長い時間が過ぎたようで、

又昨日の事のようにも思える。

私は、友の死とともに

一緒に死んだような気がする。

この浮世の生の終わりの

境界線を越したように思われる。




今思うと、浮世とは

海に浮かぶ島のように思える。

島には都もあれば

田舎もあるし人も住んでいる。

島の住人は、それが

浮島だという事は知らないし、

海に浮かんでいるという事を

見る事は出来ない。



それを見る為には

死ななければならない。

私は、友の死とともに

生きながらに死んだのだ。

だから、浮島が見えるのだ。



友の死から毎日毎日、

紀ノ川の流れを見ていた。

紀ノ川はあらゆるものが流れて行き、

とどまる事を知らない。

上流から下流へ、筏(いかだ)も葉も

あっという間に目の前を

流れ去ってしまう。



それは友の死を思わせた。

生から死へ流れて行く。

老人も、若者も流れ死んでゆく。

すべては死に向かって流れ、

川の流れこそが浮世の姿なのだ。

浮世とは、はかなく流れ去るものなのだ。




涙が枯れるまで、川の流れを

息をひそめて見つめていた時、

私自身も流れるものの一つになった。

流れ流されて、川がその果ての

大海に溶け消えるように、

流れという浮世の外に

流れ出てしまった。



浮島に生きる人にとって、

浮島がすべてだから、

浮島の中での盛衰が

その人の人生そのものなのだ。

事が成るか成らぬか、

それが現生の人間の

一喜一憂の原因だ。

その事が、紀ノ川の流れを見ていて

痛いように解ってしまった。




武力も権力も、結局は浮島の中で

一喜一憂する手段に過ぎなかった。

所詮は浮島の中のカマキリたちの

仲間争いの集団に過ぎなかったのだ。



今の私は、ある高貴なお方を

心の限り愛慕(いつくしん)でいる。

そのお方とは身分の違いから、

恋の逢瀬を楽しむ事は禁じられている。

ただ一度、触れる事の出来た

その方の絹地のような肌は、

甘やかに香(かぐわ)しく、

忘れる事は出来ない。


しかし、二人がこの世では

男と女として相擁する事は無いが、

魂はそれを超えて六道輪廻の果てまで

慈しみ歓喜の花の香りに

噎(むせ)ぶことを誓い合った。



浮島の中の愛欲は、

流れ去る時間の中で

色褪せてしまうのは

必然の運命なのだ。




そんなある日、

いつものように

夜明け前に館を出て、

紀ノ川のほうに歩いていた。



葛城山を背にして大きく息を吐くと、

何かいつもと違った感じを覚えたのだ。

何やら体が軽くなり、

今まで背負っていた服が

突如として結び目が切れて、

ドサッという音とともに

地面に落ちたのだ。



そこから一挙に軽やかになり、

自由と開放感が五体を包み込んだ。

音を立てて思い衣のように

脱げ落ちたのは、

浮世だったのだ。」





その後、程なくして

北面の務めを辞し、

頭を丸めました。

神秘体験というのは、

3次元の言葉ではなかなか

いい表す事は出来ませんね。



西行が、出家を決意した経緯は、

こんな感じではないかと思われます。



浮世から、

離れて初めて

浮世の美しさ、

醜さが解ると西行は言う。



かく言う私も、浮世とは少し距離を置いた生き方です。

西行の心情は、痛いほどよく解ります。



西行の出家は、

僧侶になる事が

目的ではないのですね。

森羅万象を、美しいものとして

観てみたいという想いなのでしょう。


西行のように、

浮島の外に身を置く

とまで行かずとも、

時には流れの中から這い出て、

地面に両の足で立って

自身を見つめる時間を

取りたいですね。




浮島の中では、

頼りとするものは何も無く、

状況に合わせて右往左往、一喜一憂する、

風に翻弄される木の葉の如く、

外部の世界に依存する世界です。




絶えず移り行く浮島に

身を置いているんだと

いう認識に立てたらいいね。



s-PHOTO006.jpg

例え、一時暗雲が立ち込めたとしても、

その奥には宇宙の真理を象徴する

お日様が見守っているという

型示し(ひな形)なのですね。

宮城野萩.jpg

今日の最高予想気温は14度とか。

島の宮城野萩も、充実の秋を告げています。









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Last updated  2010.09.23 07:15:38
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