2014/11/11(火)03:24
草津町民の憲章
ようこそ、お越し下さました。
温泉三昧で、少し体がふやけ気味の私です。
十数カ所の無料の共同浴場をすべて回ってはいないのですが、
ここに訪れる地元の方や常連さんとの裸の付き合いの中で、
どうも「煮川の湯」(にかわ)の
支持が多いように感じます。
「いろいろと入るが、ここが一番」
というような声かな。
確かに、他所と違って超~~熱い湯なのですが、
何故がはまってしまいそう。
医者が見放したような末期がんの方が、
この湯で治ったとかの逸話には枚挙に暇がないそうです。
そういう温泉は、秋田の玉川温泉なんかは有名ですね。
草津の温泉街をぶらぶら散策していて、
草津町民の憲章の言葉に出会いました。
それが、とても素敵なんです。
歩みいる者に安らぎを
去りゆく人に幸せを
どうです、いい感じでしょう?
ドイツのローテンブルグ市にあるシュピタール門に刻まれた
「PAX INTRANTIBVS SALVS EXEVNTIBVS」
を東山魁夷画伯が翻訳され、
画伯の厚意により承認、
使用したいるものだそうです。
来る人には、温泉という自然=【神】
を通じて心の安らぎを、
充分温泉を堪能して帰られる方には、
ほっこりとした幸せ感を
持って帰っていただこう
私めの駄訳で申し訳ないっす。
昨日、煮川の湯で出会った常連さんのお年寄り曰く、
「体が火照り、自販機でジュースでも買ってくれたら、それでいい」
と、無料で湯を提供する見返りなんか求めない、
そういう町の姿勢がこの会話に出ていますね。
「昔は、もっとたくさんの無料の浴場があったんだが・・・」
とも言ってたな。
高齢化がここでも進んでいて、
献身的に湯を守り続けることが
これからも続くことを祈ることしかできないか。
一週間近く楽しませていただいた草津。
そろそろ次の滞在地に向かう予定。
ちょっと、後ろ髪をひかれる思いですが、
またの機会があると思うから、・・・ね。
京都奈良に行った帰り道に、
また寄ろうかという話も出て・・・
時間が許せばそれもいいかな。
煮川の湯