自家製の塩
わがペンションの会席料理に使われる塩の中で、自家製の塩を使う料理があります。どうしても、市販の塩では旨味が出ないという場合です。例えば、イカの塩辛。もちろん、イカの鮮度が決め手であることは言うまでもありません。市販の塩で作った塩辛は、滑らかさと言うかコクが無いんです。この塩辛は、今まで嫌いで食べなかった方が美味しいといって食べで下さいます。この塩は、本当に甘い塩なんですね。昨夜は、ヒラメの寿司をこの塩でいただきました。すっごく、美味しかったです。醤油で食べる寿司より、大変上品な仕上がりです。作り方は、いたってシンプル。きれいな海水を、マイボートで外洋に出て40リットル汲んできます。その海水を、大きな寸胴に入れてカマドにかけます。どんどん薪をくべて、水分を蒸発させます。かなり水分が蒸発してきたら、釜から下ろします。今度は、鍋に入れてコンロの弱火で更に水分を蒸発させます。ほとんど水分が無くなったら、天日干しして出来上がりです。何も足さない、きれいな海水のみのミネラルいっぱいの塩です。40リットルの海水で、出来る塩は約1kgです。市販の塩で、値段が高いものでも1000円/kgくらいかな。この自家製塩は、手間暇かかっていますから、あえて値段を計算すれば、10000円/kgといった所でしょうか。大変貴重な塩なんですね。今回作った塩は、夏の間にお手伝いして下さった、ナチュラル派のお2人のリックとミッチー、2人がまもなく島を去るので持って帰っていただきます。アメリカに行っても(アメリカ永住予定)、網地島を忘れないで欲しいから!!!(寂しい!! 涙、涙)