急騰株はコンビニで探せ
【送料無料】急騰株はコンビニで探せ「日経平均を捨てて・・・」と一緒に購入した本。 要は、われわれ一般投資家は消費者としての強みを持っていて、アナリストなどを出し抜き株式投資で大きな利益が取れる、という本。現代版ピーターリンチ本といったところか。読み物としてふつーに面白い。 確かに、株を始めたころはPERとかPBRとかほとんど知らず、今後何が流行るか?といった視点で株を買ってた時期もあった。 2003年年末、ネット証券で私の周囲も株をはじめ、父親も鉄道株を買い始めた時期だった。ワタシも株を始めようと思い、何をテーマに株を買うか思考を重ねた結果、これからはワタシのようにサラリーマンがネット証券で株を買い始める時期が来る、ならば、ネット証券自体の株を買えばよいのではないかと閃き、その時、4,5万円程度のマネックス証券株を10株購入し、その後の日興ビーンズとの合併や小型株高にも助けられ、18万円まで急騰したことがあった。 2004年の冬、ワタシは婚約指輪を作りに、横浜元町にある義母の知り合いのベテラン宝石商を訪ねた。その時の世間話で「エフディシィプロダクツ(4℃:現F&Aアクアホールディングス)の宝石のカットはとても素晴らしい」という話を聞きつけた。宝石商として品質にこだわるベテラン職人の評価ならきっと間違いないだろうと思い、その直後、この株が急落したので、1000円前後で200株購入した。その後、4℃の株はは業績が上昇し、確かその後1,2年で2700円ぐらいまで上昇したと記憶している(後から知ったことであるが、その時株が急落したのは業績の下方修正を発表していたためだった。今のワタシにそのタイミングで買う勇気があるか?といえば無理だろう)。 これら2銘柄の売却利益は、現在のワタシの投資資金の原資になっている。もちろん、上記2例は多くの幸運が重なった結果かもしれない。しかし、当時PERやPBRなどの指標を知っていたら、おそらくこんな銘柄は買えなかったし、その幸運を享受できる機会すらなかったことになる。 最近で言うと、後輩の話によく耳を傾けていれば近所で美味いと評判のハブの株を買えただろうし、都心への本格進出・新規出店ラッシュが目立つマルハンのことに気が付いていれば、ダイコク電機の株ももっと早く買えただろう。 株を初めて時間が経過すると様々な株式指標や財務指標に目が行きがちである。しかし株を始めたころの初心に帰り、世の中の情勢にアンテナを張り巡らし、よりシンプルな考え方で取り組むことが、株で成功する近道なのかもしれないと率直に感じた。