親豚の種類
親豚はこのように「おす豚はおすらしく、めす豚はめすらしく」作られています。
おす豚
おすは一般的にはデュロック種というアメリカ原産の豚が使われています。毛色は赤茶色で、肉の色が良く、あぶらもいいという特徴があります。
ハンプシャー種というおすも使われます。これは毛の色は全身黒ですが、肩から前脚にかけての縦のラインが白という、変わった毛色です。最近は少なくなりました。
バークシャー種といういわゆる黒豚ですね、これも使われます。ほとんどは同じ品種のバークシャー種のめすに交配します。
これらを組み合わせて雑種強性効果を出したおすも作られて交配することもまれにあります。
最近、ハイブリッド豚というグループの品種も増えてきました。今ある品種を多くかけ合わせて目的にあうように作り出された豚です。おす自体も二つの種類からなっていて、かけ合わせることによって雑種強性効果があり強い、というものを狙った種類もあります。毛色は白が多いです。
めす豚
めす豚には、普通、一つの品種ではなくて二品種をかけ合わせてその子を母親とすることが多いです。一つの品種は子数が多い、もう一つの品種は体が丈夫とか子育てが上手であるとか、そういった二つの品種をかけ合わせて作ります。
ベースにはランドレース種という品種がよく使われます。耳が垂れていて胴長、子数が多い品種です。
また大ヨークシャー種という品種も使われます。この品種は耳が立っていて体は丈夫です。足も丈夫で強いです。
このランドレース(
Landrace)種と大ヨークシャー(Large
White)種をかけ合わせて母豚候補達が作られます。頭文字を取って、LWとかWLと呼ばれます。
この他にも、いろいろな品種の良さを持ったハイブリッド豚もいます。
最近では、とても子数が多い中国の在来豚も世界的に注目されており、その血統が入った品種も作られるようになってきています。