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2005/03/31(木)12:28

眠る理由

徒然うさ(32)

仕事が重なって徹夜しました。 この一週間で徹夜は二回目です。 時間的にも、経済的にも、余裕の無い生活は嫌悪しているのですが、どうしても時間が足りなくなってしまいます。 (せめて経済的に余裕が持てるなら、仕事で徹夜するのも我慢できます) 物事というのは、どうして予定通りに運ばないのでしょうか。 すべての物事が予定通りに運ばないのなら、まだ良いのです。 問題は、仕事の締め切りやローンの引き落とし、約束の日時、納税期限などは容赦なく予定通りに来るのに、私の仕事と入金だけが予定通りにならない点にあります。 先週の木曜日に東京へ日帰りの出張に出掛けたのですが、仕事が予定より早く終わってしまいました。 このような時は、たいてい仕事が失敗の場合ですが、私の仕事はたいてい失敗なのに、予定通りに終わることが稀なのは理解に苦しむところです。 さらに私の場合、交通機関までも予定通りに運行しないのです。 この日の飛行機は定刻通り羽田空港を離陸したのですが、広島空港が雪と風のために着陸が遅れて、一時間以上も予定より遅れてしまいました。 そもそも私は予定の立て方が楽観的すぎる上に、予定外の仕事が突然生じることがよくあります。 (仕事が突然片づくことはありません) (また、予定外の仕事は突然生じたりしません) このような場合、責任感の強い私は徹夜するしかありません。 (とくに、無責任にも、約束の期限をとっくに過ぎている場合) これまで何度も徹夜しましたが、いい思い出は皆無です。 徹夜してやったことと言えば、マージャンで負けた、苦し紛れに試験勉強をした、苦し紛れに仕事をでっち上げた、くらいです。 もちろん、徹夜してやった事はこれだけではありません。 トランプに負けたし、女性にふられたし、仕事もできなかったものです。 年のせいなのか徹夜するとこたえます。 (徹夜までして、ふられると、とくにこたえます) 徹夜明けの日は仕事をしていても、眠気で仕事になりません。 眠気をこらえて仕事に臨みます。 調子がいい時でさえ、ろくな仕事ができないのだから、よっぽどひどい結果になると覚悟していましたが、実際にやってみると案じたほどではありませんでした。 徹夜すると、自分を客観的に評価する能力が麻痺するのです。 (私の仕事は普段からひどい、という可能性も、わずかながら否定できません) 睡眠不足は身体に悪そうな気がするのですが、何かの異常で何年も眠れない人をテレビで見たことがありますが私より元気そうでした。 動物はすべて睡眠を取っているように見えますが、何のために睡眠を取るのでしょうか。 睡眠中には食物は取れないし、生殖行動もできないし、敵に対して無防備になります。 動物にとって、睡眠はむしろマイナスなのではないでしょうか。 休息が必要なら、起きたままじっとしていても良さそうに思われます。 一説によると、目覚めている間に取り込んだ情報や記憶を、脳が整理するために睡眠が必要だといいます。 しかし、いくら睡眠を取っても情報が整理された気配はありません。 (もしかしたら、「情報の整理」というのは「忘れる」という事なのでしょうか。それなら、起きているときからやっています) 何年も眠れない人も、情報を処理しきれなくて混乱している様子はありませんでした。 眠れない人の場合は、不都合といっても、「寝坊した」という言い訳が使えないくらいでしょう。 もっとも、睡眠にも利点はあります。 睡眠中は、飲みすぎない、食べ過ぎない、有害な行為をしない(睡眠中は有益な行為もしませんが、有益な行為は起きていてもしないのです)、無駄な浪費をしない(貯金もしませんが、起きていても貯金はできません)、下らない文章を書かない(代わりにいびきをかく)、弁解や言い訳や嘘を言わない(代わりに好きな人の名前などの寝言を言う)などの利点が挙げられます。 こんな利点があるくらいですから、睡眠はたぶん何かの役に立っているのでしょう。 よく考えてみれば、こんな下らない文章も、眠っていれば書くこともないのです。 徹夜して仕事をする必要もないのかも知れません。 そもそも私自身の仕事が必要ないのかも知れません。 いろいろ考えていくと不愉快な結論が出そうです。 早く寝てしまいましょう。 私にとっては、不愉快な結論を避けるためにも睡眠は必要なのです。

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