なぜ、愛し合っているのに、うまくいかないのか?
~愛着行動の3つの型~理想的な恋人が見つかった。しかし、付き合いを続けていくうちに、何か、しっくりこないものを感じ始めた。自分のことを嫌いではないらしいが、いつも一緒に居たいという態度や行動が、相手をイライラさせるらしい。このように、お互いに好きなのに、二人の関係がギクシャクしていることがあります。以前に、「交換的人間関係」と、「共同的人間関係」という分け方で、人がどちらの人間関係を重視するタイプか、ということで生じる「感覚のズレ」にスポットを当ててみました。今回は、人の「愛着行動」(アタッチメント)の3つの型を紹介したいと思います。(かつて、よしよしさんが“アタッチメント”について述べていましたが、内容を忘れちゃったので、今回は無視しましょう)愛着行動とは、もともとは、母親に対する乳児の接し方の違いを表す発達心理学の言葉です。それは、「安定型」、「回避型」、「不安型」の3つのタイプに分類されます。ちなみに、乳児の接し方から生まれた言葉といっても、幼児期の体験や環境が影響を及ぼした結果、形成された人格というものでもありません。誤解する人が多いので、念のために断っておきます。(ドキっとしたのは、あなたですか?)社会心理学者は、若者や成人の恋愛関係においても、これが当てはまるとして、恋愛愛着行動を次の3つに分類しました。■安定愛着型自然とスムースに人と親しくできる。人に頼ることも、人から頼られることも、特別に意識することなくできる。「人に見捨てられる」と心配するとか、逆に、「親しくなり過ぎている」と心配することは少ない。■回避愛着型人と親しくなることに、少し警戒するところがある。人を完全に信頼することも、人から頼られることも、なんとなく落ち着かない。誰かと親しくなりすぎると、妙に意識して、困惑することがある。親しい仲でも、ある一定の距離があるほうが安心できる。■不安愛着型自分が求めているような親しい関係を、相手は求めていないのではないかと不安である。恋人なら完全に融合したいと思うが、この願望が強すぎるためか、相手を怖がらせたり、負担に感じさせたり、脅迫してしまい、相手を遠ざけることもある。この3つの型のうち、あなたの気持ちに一番よく当てはまっていると思う型が、自分の愛着型です。恋人同士で違う型だと、関係はギクシャクするかも知れません。気になるでしょうから、構成比を教えましょう。■安定愛着型:56%■回避愛着型:25%■不安愛着型:19%ちなみに、私は安定愛着型でしょう。・・・どうりで、多くの女性と親しくなるわけです。・・・どうりで、多くの女性と親しくなり過ぎている、と心配することがないわけです。(私が「楽天的な性格」との指摘もありますが、実際には、その通りです)