『ダブル・ファンタジー』読書日記その17💋
💋別に愛なんてほしくはない
俺をあんたの奴隷にしてくれ
気が向いた時だけおこぼれをくれ
かえりみなくてもいいから捨てないでくれ
冒頭から始まる官能的なシーン。
しかし主人公の女性が幸せになれない予感をどこか感じてしまう。
主に三人の男性が登場。
尊敬する演出家の先生。
10年連れ添う旦那。
学生時代の先輩。
演出家とは情熱的すぎて、これがいつまで続くのか危うい関係。
旦那との関係は恐怖。彼の言動にゾワゾワ。でも長年のつきあいで良さも知っているから冷たくなりきれない。
学生時代の先輩とは、友情の延長として始まった関係。優しい人なのにどこか冷めている。
捨てる、捨てられる。
捨てたい、捨てられない。
求める、求められる。
想いの交錯。
欲しいのは、躰なのか、心なのか。
女性の最終的な選択とは。
心のままに生きるとは。
情熱的だけど、寂しい。
濃いけど、儚い。
読んでいて苦しい。
でも気になってしまうから読んでしまう。
ため息が出ちゃう物語でした💋
おしまい📖
最後まで読んでいただいてありがとうございます💕
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ダブル・ファンタジー 上 (文春文庫) [ 村山 由佳 ]
ダブル・ファンタジー 下 (文春文庫) [ 村山 由佳 ]