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ニヨニヨ( `ー´)日記

ニヨニヨ( `ー´)日記

4話目

~終わりがある・始まりがある(後編)~


「ホーリーライト!!」

突然私は地面に落とされ、咳き込んでいたが信じられないものを見た

「大丈夫か?」

そこには居るはずのない人━━━男プリさんが立っていた

男プリ「今支援してやるからお前はそこで休んでろ。ヒール、ブレス!!」

赤い眼をした化け物「ジャマヲスルナ」

男騎士だった物はあの恐ろしい赤い眼をして男プリに切りかかった

危ない!しかし声には出せず私は目をつぶった

キィィーン

金属と金属が激しくぶつかった音…

目を開けるとプリさんはギリギリのところで盾で防いだようだ

男プリ「くっ・・・。てめぇ一体なんなんだよ!!」

赤い眼をした化け物「ワカラナイノカ、ナラオシエテヤロウ。オレノナハ、ドッペルゲンガー!!」

女アサ(どうしてそんな奴がここに…)

考える間もなく再び激しい金属のぶつかる音がする

私も戦わなきゃと思うが恐怖で足がすくむ

動けなかった

頭では動けと思っても体は動いてくれない

男プリ「くっ!う、あああぁアぁぁぁぁっ!」

防ぎきれず男プリさんは遂に足を斬られてしまった

ドッペルゲンガー「ソウダナ。マズハ、オンナカラ、キリキザンデヤロウカ。」

私は思わずロザリーを投げつけた

DOPはあの日と同じ断末魔のような悲鳴をあげひるんだ

私はDOPに斬りかかっていた

男プリ「ダメだ!お前じゃそいつの攻撃は避けられない!」

その言葉も届かず私は必死でDOPを切りかかった

DOPはひるんだとはいえ、それも一瞬

すぐに反撃をしてきた

女アサ(軽い!?紙一重だけど避けてる!)

ドッペルゲンガー「ヤルナ!ダガオレハ、ソノテイドデハヤラレンゾ!!」

そう言うのが早いか攻撃速度があがった

女アサ(だ、めだ…このままじゃ体力がもたない!)

先程までとは違い避けるのも辛くなってきた

私の攻撃は当たらずジワジワと傷が増え、私の動きは鈍っていった

女アサ「うわあああああアアぁぁぁァァぁぁぁ!!!!!」

動きが鈍った私では到底避ける事などできず腕に剣が食い込んでいた

ドッペルゲンガー「コレデオワリダ!」

殺されるっ!

男プリ「マグヌスエグソシズム!!」


この世の物とは思えない悲鳴を聞いたかと思うと、DOPは元の騎士の格好に戻って倒れていた

男プリ「間に合ってよかったよ。」

女アサ「ハァハァ…勝った…の?」

肩で息をしてなんとか聞いてみる

ドッペルゲンガー「うぁ…」

生きてる!必死に戦闘体制になったが

ドッペルゲンガー「俺は…もうじき消える。お前た…ちの勝ちだ。もう戦う事は…ない」

さっきまでのあの殺気は消えていて私はそれを信じその場に座り込む

男プリ「どうしてこんなことになったんだ?よかったら聞かせてくれないか?」







ゲフェニアは闇に満ちてすぎている

強くなりたいだけの者・レアだけを求める者・禁呪を使い徘徊する者

数え上げればキリがないだろう…

DOPは毎日毎日そんな奴等を排除する為に現れる

そんな毎日がDOP嫌になっていた

数ヶ月前。男プリが引退する前だ

女アサとは時間帯がずれていた為1人でGD3Fに来ていた

目的はもちろんウィスパカードのため

男プリは毎日毎日やってきた

DOPも毎日彼を見かけていた

DOPも最初はいつものように軽くあしらってしまおうと考えたが

彼は違ったのだ

「誰かの為」にここに来た人は初めてだった

DOPは衝撃だった

それから、そこまで想う人がどんな人か気になり始め

なんと騎士の格好をして男プリのあとをつけていった

偶然というのはなんと恐ろしいのか

DOPが見たのは丁度男プリが引退するときだったのだ

それから数ヶ月、DOPは女アサシンの様子を見ていた

日に日に落ち込んでいく彼女を助けたいとそう思うようになっていた

そしていつもの場所で待ち、話す機会をうかがっていたのだという…


初めのうちはよかった

しかし魔族であるDOPが地上に降りるには相応のリスクがあった

魔族である限り生贄がないと生きてはいけない

人間がご飯を食べるのと同じように…

連続殺人はこうして耐え切れなくなった彼が起こしたものらしい

あの日私が見たのは元の姿の男騎士だったのだ

ロザリーをみて逃げ出したのは私だと気づいたから…

私だけは守りたかったから、必死に苦痛に耐える。

それがそのときのDOPができた唯一の助け

今日襲い掛かってきたのは正体がバレてしまい、もうおしまいだと思ったかららしい…








ドッペルゲンガー「襲うつもりはなかった。ただ守りたかっただけなんだ…

それは本当だ信じてくれ。

俺はもうじき消えて

ゲフェニアには新しいドッペルゲンガーが現れる…

人間が存在する限りドッペルゲンガーは何度でも復活する

だけど、俺みたいなドッペルゲンガーもいた事は忘れないで欲しい…

男プリも戻ってきたし、俺の役目も終わりだな……

一緒に過ごした時間、楽しかった…。もう会えないけど忘れないでくれ…

これからの2人の未来のために…」

女アサ「ありがとう。いままでありがとう」

私は泣きながらDOPの手を握っていた

DOPの体が消えるまで………


DOPの体がゆっくりと消え、DOPが居た場所にはシャープヘッドギアが2つ落ちていた

男プリがそれを拾い、私にヒールをかけて尋ねた

男プリ「お前さっき、どうしてDOPの攻撃避けれたんだ?」

突然話が変わり頭が追いつかない

男プリ「さっき斬りかかって行った時ギリギリだけど攻撃よけてたよな?なんでお前が避けれるんだ?」

女アサ「ああ、それは…これのおかげじゃない?」

私は男プリに手渡した

男プリさんは驚いて言葉も出ないといった様子

男プリ「お、おま、お前こ、ここ、これ…」

そこには1つの装備があった

「モッキングフード」

女アサ「それでなんとか避けれたんだと思うよ。助けてくれてありがとね♪」

私はあの時装備していたフードにウィスパーカードをさしていた

おかげで助かったわけなんだけど…

男プリ「お前これ俺がどれだけ苦労してだしたと思ってるんだよ!

なんでフードなんかに!しかも未精錬だし!あーーーもうっ!」

女アサ「助かったんだからいいじゃない。そえより私も聞きたいことがあるんだけど?」

男プリ「ああ?なんだよ?」

女アサ「ど・う・し・て、男プリさんがROやってるわけ?引退したんじゃなかったの?」

男プリ「それは…」

男プリさんは照れながらポケットから何かを取り出してぶっきらぼうに言った

男プリ「お前今日誕生日だろ。それに合わせて戻ってきたんだけど

その、よかったら

俺と結婚してくれ!」

私はコクンと頷くしかできなかったが

その日

私のアクセサリー欄からロザリーが消え、ダイヤの指輪がつけられた…


私はソロで出したときのレアを全て売り払い結婚資金にあて

1週間後結婚式を挙げていた

BS「おめでとー」

アーチャー「お幸せに~」

モンク「私もいつか結婚したいなぁ~」

通りすがりの人も交えての結婚式。

皆に祝福されながら歩くバージンロード

まさか私がこんな盛大な式を挙げられるとは思っても見なかった

ただ普通の式と違うのはヴェールをつけないで

おそろいでシャープヘッドギアをつけていたという事

神父さんはいい顔をしなかったが無理やり式を挙げさせた

女アサ「それじゃ~いくよ~」

私はブーケをおもいっきりゲフェンの方向に向かって投げた

バード「それでは、2人の門出を祝福する曲をいっきょk……うわぁぁぁ!DOPだぁぁぁ!!」

突然式に現れたDOP。彼は私たちに向かって微笑んだと思ったら消えていった

プリ「枝?こんなときにだれだ!」

ケミ「被害なくてよかったねぇ」

そんな会話を聞きながら私達だけは笑っていた




ドッペルゲンガー「あなたにも素晴らしいラグナロクの世界を」



つづかない


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