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福岡市個別指導塾慶應修学舎の記憶「石橋の思考」

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2009.09.22
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カテゴリ:教育論
「今日言ったことが、その人にとって本当の意味で伝わるのは、10年後かもしれない。」

私はいつも、そんな思いを胸に言葉を紡いでいます。
教えるという仕事は、すぐに結果が見えるわけではありません。もちろん、テストの点数や偏差値といった“目に見える成果”は存在しますが、本当に大切にしているのは、“目に見えない何か”です。それは、心の中にそっと残るひとことだったり、人生のある場面でふと思い出される教訓だったりする。そんな“じわじわと染み込む言葉”を、私は大切にしています。

敢えて、その場ではピンとこないような言葉を混ぜることもあります。
言葉には「今すぐ効く薬」のようなものと、「時間をかけて効いてくるビタミン剤」のようなものがあると思っていて、私は後者を大事にしているのかもしれません。言葉というのは、意味を知る“タイミング”と“心の状態”によって、その受け取り方がまるで変わってくるものだからです。

これまで、私は本当にたくさんの生徒たちと向き合ってきました。
「きっと同世代の中でも、ここまで多くの生徒と授業してきた人はいないのでは」と思うほどです。ある意味では、それが私の“誇り”であり“財産”です。何百、何千という回数を全力で授業してきたのは、決して偶然ではありません。傍らにはいつも、私にとっての恩師、そして師匠がいました。彼らの背中を見て、言葉の重みを知り、教育の奥深さを感じてきました。

私が大切にしているのは、点数を上げることと同じくらい、いやそれ以上に、心に残る言葉を届けることです。
だからこそ、生徒がふと立ち止まったとき、岐路に立ったとき、あるいは壁にぶつかったとき、「ばっし~先生が、あのときこんなこと言ってたなぁ」と思い出してもらえるような、そんな言葉を残したいのです。

実際、私は授業の中で物語や教訓を語るとき、慎重に言葉を選んでいます。それは、演出でもあり、祈りでもあります。
私の言葉が、いつか生徒たちの決断の背中をそっと押す一助になることを願って。あるいは、誰かが人生に迷ったとき、私の言葉が、そっと道しるべになってくれることを信じて。

そんな瞬間を想像しながら、私は今日も授業をしています。
時折、話に耳を傾けながら、まっすぐな眼差しを向けてくれる塾生たちの姿に、胸が熱くなることがあります。
「今はまだ分からないかもしれない。でも、この子はいつか、きっとこの言葉の意味に気づいてくれるだろう」
そう思えることが、私の原動力になっています。

もちろん、塾である以上、点数が上がる授業であることは大前提です。
でも私は、それだけにとどまらない“教育”を目指したいのです。
一人ひとりの人生の中に、ふと浮かび上がるような言葉を残すこと。
それが、私が講師として、そして一人の人間として、大切にしている想いです。

今日話した言葉が、10年後の誰かの心に届く。
それを信じて、これからも、丁寧に言葉を選び、丁寧に生徒と向き合っていきたいと思います。







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Last updated  2025.05.05 15:34:54
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