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福岡市個別指導塾慶應修学舎の記憶「石橋の思考」

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2012.03.01
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カテゴリ:5期_2013-14
福岡県の公立高校入試日は、全国的に見ても少し遅めにやってきます。
今年の試験日は、3月13日。今日で残り10日あまりとなりました。

そして同時に、僕たちの教室で続けてきた「ハイレベル数学」の授業も、来週でひと区切りを迎えます。

この1年間、福岡で初めての“本格的な”ハイレベル数学。
僕にとっても、唐津での教室以来、約3年ぶりにこの授業を持ちました。

大げさに聞こえるかもしれませんが、僕にとってはまるで「ひとつの作品」の完成のような、そんな気持ちがあります。

塾生たちは、この1年間で、ただ公式を覚えるだけでなく、
数学という学問の“深み”や“考える楽しさ”に触れてくれたのではないかと思います。

高校数学、さらにはその先。
きっと、今回身につけた「考える力」は、これから先のどんな難問にも立ち向かう大きな武器となるでしょう。

数学には、ある種の“音楽”のような美しさがあります。
問題を解きながら、論理の旋律を紡いでいく。
数多くの問題をこなすなかで、自分だけの“解法の作曲”が始まっていく。

実際に、この教室でも、“問題を作れる”レベルにまで成長した塾生がいます。
これは、単に学力が上がったという話ではありません。
思考の深さや柔軟さ、発想力までもが育っている証拠です。

他の多くの塾生もまた、ある種の“型”を身につけました。
問題を見れば、自分のなかで自然に道筋が浮かぶ。
まるで九九のように、自分の頭の中に、問題解決の型やアプローチが定着してきたのです。

彼らが頭のなかで描いた解法の1ページ1ページを集めたら、
きっと「世界に一つだけの、最強の数学マニュアル」ができあがるのではないか――
そんなことを、ふと思ったりもします。

そして、今年は数学だけではありません。
理科も“ハイレベル”に挑みました。
唐津からはるばる通ってくださったN先生という、理科の“カリスマ”のような存在の協力によって、
まるで専門講義のような濃い時間が生まれました。

来年度は、さらに新しい風が吹きます。
グローバルなバックグラウンドを持つ新しい先生も加わり、
社会、英語、国語――全5科目にわたるハイレベルクラスの開講が決定しました。

僕たちの小さな学び舎は、進化を止めません。
挑戦をやめません。
ただ点数を取るだけではない、「理念のある学び」を届けたい。
その信念に、人生を捧げる覚悟で、歩み続けています。

けれど今は、目の前の戦いに集中するとき。
いよいよ、現中学3年生の受験が迫っています。

僕たちの教室に通う塾生のうち、
なんと10名が、学区トップ上位3つの高校を受験するまでになりました。
これは、ただの数字ではありません。

成績が良い子どもたちの多くは、最初から大手の塾に通います。
けれど、僕たちの教室には、最初は勉強が苦手だった子も多くいます。
その子たちが、2年間、3年間と地道に積み上げて、
今では堂々と難関校に挑戦しているのです。

それは、「教える側の力」だけではなく、
「学ぶ側の本気」があったからこそ成し遂げられたものです。

僕は、彼らに伝えたい。

合格を手にしてほしい。
けれど、それ以上に、自分の力でここまで来たということを、
自信に変えてほしい。

受験まで、あと10日あまり。
さあ、最後の仕上げです。

――この10日が、未来を変える。

そんな思いを胸に、今日も教室の灯りは消えません。
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Last updated  2025.05.07 22:47:19
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