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テーマ:塾の先生のページ(8401)
カテゴリ:講師向けコラム
教壇に立ち、子どもたちに安心感を与えられる先生と、そうでない先生。 その違いをずっと追い続けてきた私の、小さな旅が、気づけば10年以上にもなりました。 そして先月、長い長いトンネルの先に、ようやく光を見つけたのです。 「これだ」と思えるものを、ついに言葉にすることができました。 その言葉を、新人の先生たちに伝えてみたところ── 彼らの授業が、見る間に変わったのです。 子どもたちの表情がやわらぎ、教室にあたたかな空気が流れはじめました。 まるで魔法のように、「わかりやすい授業」を届けられる先生に育っていったのでした。 これまでも、私は「わかりやすい授業」の条件を必死に探してきました。 無意識のレベルで、いい先生たちがやっていることは、たとえば── ・自然な笑顔で、白い歯をのぞかせること ・先生自身が授業を心から楽しんでいること ・子どもたちの呼吸に寄り添うように、話すリズムを合わせること ・その場に応じて、問題を取捨選択し、意味づけること ・「間(ま)」を大切にし、必要なところで言葉を飲み込むこと ・演習と解説のバランスを意識した構成にすること ──そんな細やかな心くばりの積み重ねが、必要条件なのだと思ってきました。 それらをリストアップしてマニュアル化し、後輩たちに伝えてもきました。 でも、今回たどり着いた言葉は、これらをすべて包み込むような、 もっと深く、もっと根っこの部分にあるものでした。 この10数年、私は考え続けました。 現場に自ら立ち、子どもたちと向き合い、仲間たちと議論し、 全国の先生たちの授業を見て、感じて、悩んで── ようやく、「これだ」と思えるものに、たどり着いたのです。 それは、どの先生にも例外なく共通していた、ある無意識の「在り方」でした。 それは、 「子どもたちを、心から信じていること」 ──このたった一つのことでした。 笑顔も、テンポも、間も、構成も、すべてはこの「信じる心」から自然ににじみ出ていたのです。 子どもたちは、敏感です。 目の前の大人が、自分たちをどう見ているか、すぐに感じ取ります。 条件つきではない、まるごとの信頼を向けられたとき、 子どもたちの心はふっとほぐれ、のびやかに学びはじめます。 テクニックはもちろん大切です。 でも、テクニックだけでは、安心感は生まれません。 「あなたはできる」「あなたは大丈夫」 そう心から思っている先生だけが、子どもたちに本物の安心感を届けられるのだと、今なら胸を張って言えます。 言葉にしてしまえば、あまりにシンプルで、拍子抜けするかもしれません。 でも、このシンプルな「信じる」ということを、教壇に立つたび、どれだけ純粋に持ち続けられるか。 それが、先生としての本当の力量なのだと、私は思うのです。 これからも、きっとまた悩む日がくるでしょう。 迷うこともあるでしょう。 でも、そんなときはこの小さな答えを胸に、また一歩ずつ、 子どもたちと一緒に歩んでいこうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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