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福岡市個別指導塾慶應修学舎の記憶「石橋の思考」

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2013.11.17
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カテゴリ:講師向けコラム




教壇に立ち、子どもたちに安心感を与えられる先生と、そうでない先生。
その違いをずっと追い続けてきた私の、小さな旅が、気づけば10年以上にもなりました。
そして先月、長い長いトンネルの先に、ようやく光を見つけたのです。
「これだ」と思えるものを、ついに言葉にすることができました。

その言葉を、新人の先生たちに伝えてみたところ──
彼らの授業が、見る間に変わったのです。
子どもたちの表情がやわらぎ、教室にあたたかな空気が流れはじめました。
まるで魔法のように、「わかりやすい授業」を届けられる先生に育っていったのでした。

これまでも、私は「わかりやすい授業」の条件を必死に探してきました。
無意識のレベルで、いい先生たちがやっていることは、たとえば──

・自然な笑顔で、白い歯をのぞかせること
・先生自身が授業を心から楽しんでいること
・子どもたちの呼吸に寄り添うように、話すリズムを合わせること
・その場に応じて、問題を取捨選択し、意味づけること
・「間(ま)」を大切にし、必要なところで言葉を飲み込むこと
・演習と解説のバランスを意識した構成にすること

──そんな細やかな心くばりの積み重ねが、必要条件なのだと思ってきました。
それらをリストアップしてマニュアル化し、後輩たちに伝えてもきました。

でも、今回たどり着いた言葉は、これらをすべて包み込むような、
もっと深く、もっと根っこの部分にあるものでした。

この10数年、私は考え続けました。
現場に自ら立ち、子どもたちと向き合い、仲間たちと議論し、
全国の先生たちの授業を見て、感じて、悩んで──
ようやく、「これだ」と思えるものに、たどり着いたのです。

それは、どの先生にも例外なく共通していた、ある無意識の「在り方」でした。

それは、
「子どもたちを、心から信じていること」
──このたった一つのことでした。

笑顔も、テンポも、間も、構成も、すべてはこの「信じる心」から自然ににじみ出ていたのです。
子どもたちは、敏感です。
目の前の大人が、自分たちをどう見ているか、すぐに感じ取ります。
条件つきではない、まるごとの信頼を向けられたとき、
子どもたちの心はふっとほぐれ、のびやかに学びはじめます。

テクニックはもちろん大切です。
でも、テクニックだけでは、安心感は生まれません。
「あなたはできる」「あなたは大丈夫」
そう心から思っている先生だけが、子どもたちに本物の安心感を届けられるのだと、今なら胸を張って言えます。

言葉にしてしまえば、あまりにシンプルで、拍子抜けするかもしれません。
でも、このシンプルな「信じる」ということを、教壇に立つたび、どれだけ純粋に持ち続けられるか。
それが、先生としての本当の力量なのだと、私は思うのです。

これからも、きっとまた悩む日がくるでしょう。
迷うこともあるでしょう。
でも、そんなときはこの小さな答えを胸に、また一歩ずつ、
子どもたちと一緒に歩んでいこうと思います。





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Last updated  2025.04.28 08:07:27
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