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福岡市個別指導塾慶應修学舎の記憶「石橋の思考」

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2013.12.24
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カテゴリ:5期_2013-14
「学び合い」や「教え合い」の効用が、一部の教育者たちの間で盛んに語られています。
その声が高まるたびに、僕の心にも静かな共鳴が広がります。
たしかに、それは学びのひとつの形として、もっと大切にされるべきスタイルだと思うのです。

僕の教室でも、最近こんな場面が増えてきました。
ハイレベルな集団授業の中で、互いの解答を批評し合う時間。
それは単なる「答え合わせ」ではありません。
もっと奥深く、もっと美しい知的な対話の時間です。

「この解き方、速いけれど、ちょっと乱暴かもしれないね」
「こっちは、少し遠回りだけど、論理がしっかりしていて説得力がある」
そんなふうに、子どもたちは互いの思考を眺め、敬意をもって言葉を交わします。

驚くのは、「正解」に至るスピードや正確さよりも、
“どれだけ美しく論理的に導けたか”という点に、目を向けていることです。

自分とは違う思考の流れに触れるとき、子どもたちはふと目を見張ります。
「ああ、そんな考え方もあったんだ」
「この人は、こうやってたどり着いたのか」
その気づきが、さらなる学びの深まりへとつながっていきます。

誰かの知恵が、別の誰かの視野を広げる。
そんな「知の交差点」が、教室という小さな空間の中で生まれているのです。

僕はこの現象を、奇跡だと思っています。

教育というのは、時に「一方通行」になりがちです。
でも、学び合いの場が広がると、そこには双方向の流れが生まれます。
そして、その流れの中で、子どもたちはお互いを「先生」にしながら成長していくのです。

もっと、もっと、こんな“自由な学び”を、子どもたちと共にしたい。
心の底から、そう思うのです。

数学を夢中で語り合っていたら、気づけば空が白み始めていた。
歴史を学んでいたら、ふと「相手の国の目線でも見てみたい」と思って、
チケットを手に一緒に旅に出る――。

そんな、常識を飛び越えるような学びの時間を、もっと増やしていきたい。
テストの点数や成績表だけでは測れない、“本物の学び”の喜びを、
ひとりでも多くの子どもたちに味わってもらいたいのです。

学校でもない、家庭でもない。
この塾が、そんな学びの冒険が始まる「出発点」であってほしい。
そう願いながら、今日も僕は教室に立っています。





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Last updated  2025.05.07 17:07:16
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