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福岡市個別指導塾慶應修学舎の記憶「石橋の思考」

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2025.04.09
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カテゴリ:経営論
共に解釈の編み直う存在

リーダーシップとは、単にチームを「率いる」ことではない。威圧的に指示を出し、他者を従わせることでもなければ、誰よりも先に立って突き進むことだけを意味するわけでもない。むしろそれは、メンバー一人ひとりが持つ多様な経験、価値観、そして内に秘めた物語を尊重し、それらに新たな意味とつながりを与える「編集者」のような役割である。

現代のチームとは、単一の目的や価値観に基づいて動く集団ではなく、異なる背景や想いを持ち寄った“多声的”な共同体である。だからこそ、リーダーに求められるのは「正解」を提示することではない。それぞれの視点に耳を傾け、共に問いを立て、解釈を編み直していく姿勢である。あたかもバラバラの糸を一つの布へと織り上げるように、経験と意味を織り交ぜることで、はじめてチームは一つの「物語」として動き出す。

意味が生まれるところに、自発性も生まれる。リーダーが旗を振るのではなく、メンバー一人ひとりが自らの意志で歩み出すとき、チームは真に生きた存在となる。それは、地図のない旅において、誰かがすべてを決めるのではなく、共に空を見上げ、星の位置を頼りに進むような行為に近い。

リーダーシップとは、指導者としての「強さ」ではなく、関係の中で育まれる「対話の力」である。不確かな時代においてこそ求められるのは、共に考え、共に悩み、共に意味を紡ぎ直す力なのだ。そんな姿勢こそが、チームという名の物語に、深みと持続性をもたらすのである。

(参考)リーダーシップのあり方






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Last updated  2025.04.26 16:17:43
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