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福岡市個別指導塾慶應修学舎の記憶「石橋の思考」

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2025.05.15
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カテゴリ:思想
ある人にとっての原動力は、
別の人にとっては何の力にもならないことがあります。

「誰が一番早いか競争!」

と声をかけられた瞬間、目を輝かせて走り出す子がいれば、
その言葉を聞いたとたん、そっと列から離れていく子もいます。

にぎやかな雰囲気のなかで、笑顔ではしゃぎながら力を発揮する子もいれば、
その場の熱気に押されて自分の殻に閉じこもり、静かにうつむいてしまう子もいます。

同じように怒られたとして、
怒りをバネにして次に向かって動き出せる人もいれば、
胸が締めつけられて、思考も行動も止まってしまう人もいます。

人にはそれぞれ、心の「エンジン」のようなものがあるのだと思います。
ガソリンで動くものもあれば、電気で動くものもある。
太陽の光を浴びるような優しさが必要なものもあれば、
誰かの小さな応援ひとつで動き出すものもあります。

だからこそ、「自分ならこう思う」を、
「普通はこうだよね」「みんなそうしてるよ」と言い換えるのは危険です。

「普通」や「みんな」という言葉の裏には、
実は「自分の当たり前」を押しつけたい気持ちが潜んでいることもあります。

でも、よく考えてみれば、
自分のまわりに「普通の人」なんて、一人としていないのではないでしょうか。

ある子は、朝が苦手。
ある子は、文字を書くのが得意。
ある子は、静かに人の話を聞くことが好きで、
ある子は、自分の気持ちを表現することが上手。

それぞれが、それぞれのリズムで生きていて、
それぞれが、それぞれのペースで感じている。

そして、自分自身だって、どこをどう探しても「普通」なんかじゃない。
好きなことも、苦手なことも、感動するポイントも、
他の誰かとまったく同じなんてことは、ないはずです。

だから私は、こう思うのです。
「その人にとっての原動力はなんだろう?」と、想像できる人でありたいと。

無理に走らせるのではなく、
その子が自然と走り出したくなるような空を、一緒に見上げる人でありたい。

違いを、遠ざけるのではなく、
違いを通して、世界の広さに気づけるような自分でありたい。

「普通」に縛られないことは、
人を自由にし、やさしくし、そして、とても強くしてくれるのだと思います。

あなたの心のエンジンは、何で動いていますか?
それを大切にしてくれる人と、たくさん出会えますように。





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Last updated  2025.05.21 21:40:11
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