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テーマ:中学生ママの日記(17917)
カテゴリ:思想
ある人にとっての原動力は、
別の人にとっては何の力にもならないことがあります。 「誰が一番早いか競争!」 と声をかけられた瞬間、目を輝かせて走り出す子がいれば、 その言葉を聞いたとたん、そっと列から離れていく子もいます。 にぎやかな雰囲気のなかで、笑顔ではしゃぎながら力を発揮する子もいれば、 その場の熱気に押されて自分の殻に閉じこもり、静かにうつむいてしまう子もいます。 同じように怒られたとして、 怒りをバネにして次に向かって動き出せる人もいれば、 胸が締めつけられて、思考も行動も止まってしまう人もいます。 人にはそれぞれ、心の「エンジン」のようなものがあるのだと思います。 ガソリンで動くものもあれば、電気で動くものもある。 太陽の光を浴びるような優しさが必要なものもあれば、 誰かの小さな応援ひとつで動き出すものもあります。 だからこそ、「自分ならこう思う」を、 「普通はこうだよね」「みんなそうしてるよ」と言い換えるのは危険です。 「普通」や「みんな」という言葉の裏には、 実は「自分の当たり前」を押しつけたい気持ちが潜んでいることもあります。 でも、よく考えてみれば、 自分のまわりに「普通の人」なんて、一人としていないのではないでしょうか。 ある子は、朝が苦手。 ある子は、文字を書くのが得意。 ある子は、静かに人の話を聞くことが好きで、 ある子は、自分の気持ちを表現することが上手。 それぞれが、それぞれのリズムで生きていて、 それぞれが、それぞれのペースで感じている。 そして、自分自身だって、どこをどう探しても「普通」なんかじゃない。 好きなことも、苦手なことも、感動するポイントも、 他の誰かとまったく同じなんてことは、ないはずです。 だから私は、こう思うのです。 「その人にとっての原動力はなんだろう?」と、想像できる人でありたいと。 無理に走らせるのではなく、 その子が自然と走り出したくなるような空を、一緒に見上げる人でありたい。 違いを、遠ざけるのではなく、 違いを通して、世界の広さに気づけるような自分でありたい。 「普通」に縛られないことは、 人を自由にし、やさしくし、そして、とても強くしてくれるのだと思います。 あなたの心のエンジンは、何で動いていますか? それを大切にしてくれる人と、たくさん出会えますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.05.21 21:40:11
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