【未来の自分へ】「ありがとう」と言ってもらえる今日を生きる:受験生のために
あなたは今、どんな表情をしていますか?澄みきった青空を見上げて、深く息を吸って、心から笑っているでしょうか。それとも、何かに追われるように、立ち止まる余裕もなく、必死に前だけを見ているでしょうか。…あるいは、「あのとき、どうして逃げたの?」と、少しだけ苦い思いを抱いてはいませんか。 いま、私は、あなたを想像しています。まだ見ぬ“未来の自分”に、問いかけることがあります。 「ねえ、私は、間違っていなかった?」「あなたにとって、今日の私は、誇らしい存在でいられている?」 きっと、答えはまだわかりません。でも、ひとつだけ願っていることがあります。それは、未来のあなたが、「自分のために、あのとき頑張ってくれて、本当にありがとう」と、微笑んでくれること。 それだけで、私は今日を生きる力になるのです。たとえ結果がまだ見えなくても、たとえ不安でいっぱいでも、「未来の私が、今日の私に感謝できるかどうか」それが、いまの私の指標です。 合格者の日常とは、何かを決めることの連続受験勉強というのは、ただ机に向かって参考書を開くことだけではありません。「今日は何を優先するか」「どこまでやったら休んでいいか」「どんな言葉を自分にかけるか」そのすべてが、自分と向き合う時間です。それはまるで、未来の自分との文通のようでもあります。 私は思うのです。“合格者の日常”とは、勉強時間の長さや成績の良さではなく、「未来の自分と、まっすぐ向き合うことができる毎日」のことだと。 それは、逃げたくなる日もあるし、気持ちがついてこない朝もあるし、涙があふれる夜もあります。でも、そんな日も、未来のあなたに届ける“今日”の一部。無駄な一日なんて、一日だってないのです。 「逃げなかった私」を、未来のあなたが抱きしめてくれるように私は今、今日という一日を、丁寧に過ごしてみようと思います。未来の私が、「逃げなかったね」「ちゃんと向き合ってくれたね」と、そっと抱きしめてくれる日を信じて。 だから今日もまた、机に向かうのです。時には音楽を聴きながら、時にはノートに向かって落書きをしながら、心がほどけるような瞬間も大切にして。 がんばることは、苦しさと同義ではない。やさしく、自分をいたわりながら続ける努力もまた、本物の努力だと、私は信じています。 最後に、未来の私へあなたは、きっと笑っている。もしまだ笑えていないなら、それは、もう少しで笑えるということ。どんな未来が待っていようとも、「ありがとう」と言える一日を積み重ねた、いまの私を忘れないでいてください。 その一歩一歩が、きっとあなたを、あたたかい場所へと連れていってくれるはずです。 そして、何より大切なのは、私が、あなたを信じて今日を選んだということ。 未来の私よ。笑っていてくれて、ありがとう。