2007/08/07(火)14:04
こまつ座『ロマンス』観てきました
こまつ座『ロマンス』
【あらすじ】
全生涯を兄に捧げた妹がいた。
兄は医者、そのそばで看護助手と薬剤師をつとめ、家政婦も、マネージャー役も兼ねていた。
ときには兄を甘やかす母親にもなった。
妹には一人の親友がいた。
親友は魅力的なドイツ系の女優だった。
妹は親友になんでも打ち明けていた。
妹が怖れていたことはただ一つ、兄と親友とが結婚したりはしないかということ。
二人とも結婚生活には向いていないのだ。
だが、怖れていたことが現実になる。
二人はこっそり結婚していた! 一度に兄と親友とに裏切られ、一度に兄と親友とを失ってしまった妹。
妹、マリア・チェーホワは激怒した。
親友、芸術座の女優オリガ・クニペックは、わたしたちのロマンスについてだれも口を出すべきではないと抗弁した。
そして兄、アントン・チェーホフは頭を抱えながら、最後の戯曲『桜の園』に取りかかった。
晩年のチェーホフが引き寄せてしまった、哀れで、やるせのない、滑稽な悲喜劇を、
選り抜かれた六人の俳優が、いま生き生きと再現する。
再現の手がかりを井上ひさしが書き、すべてを栗山民也がまとめあげる。
出演 大竹しのぶ、松たか子、段田安則、生瀬勝久、井上芳雄、木場勝己
このキャストすごいでしょ
舞台で主役張れる豪華な面々。
観に行きたいと思っていたけど東京公演のみだったので諦めてたけど
運がいいことに”地球ゴージャス”で東京遠征いく日程とちょうど合って
チケットも取れたので行って来ました。
脚本が井上ひさしさんで遅筆で有名らしく、前々回の公演で2回も初日延期していたほど。
今回初日から2日後のチケットだったのでドキドキしたけど日程どおり始まってよかった
脚本も企画も全くできてないだいぶ前にキャストの役者さんが出たいと申し出て決まったんだって!!
すごいなっ、こまつ座!!
世田谷パブリックシアターは初めて行きました。
座席は2階の2列目。
座るところが高めに作られてて座るところを倒すと下から足置き場が出てくる構造。
それがものすごくしんどさを感じた。
足を前のほうに伸ばしたいけど足がブランブランになってしまう。
椅子の居心地の悪さを除けば劇場は好きかもしれない。
お芝居のほうですが、これはこの役者さんたちじゃないと出来ないのでは?という印象。
地味で静かに淡々としたお話。
でも笑いはある。
ゲラゲラじゃなくてアハハって感じ。
舞台美術もシンプルで最小限に抑えられてる。
それぞれ複数の役を持っていて本当に無駄のない動き。
井上さんは初めて観ました。
歌がすごいですね!!
ゾクゾクしちゃいました。
大竹さんも初めて。
若い役からおばあさん役まで本当にすごいなの一言。
歌も良かった。
魅せる役者さんだなって感じました。
木場さん、段田さんも(←これで片付けるなよ!!)
松さんは綺麗だった
生瀬さんはシリアスな役は渋く、笑いの役は面白くやってました。
私は最後の”トルストイ”の役が好き。
たくさん笑わせてもらい一番笑ったかも。
やっぱ生瀬さんうまいわ~~。
チケットぴあの紹介文に
力まかせの熱演に走らず、機知に富んだ演技で戯曲に命を込められる俳優は少ない。
とすれば、この顔ぶれはあまりにも貴重だ。
これはこのお芝居をそのままあらわしていると思う。
腕があるから見れるお芝居だと思いました。
でも3時間10分はちょっと疲れました。
評価 ★★★★☆