自分探しの心の旅

　大きな成果を上げた個人に、ネガティブな意見を言ったり書いたりする人が
　います。


　例えばアマゾンのカスタマーレビュー。星５つや４つの高い評価に混じって、
　星１つ、２つの低い評価で、ボロクソに書かれた記事を見かけます。


　実は、このような記事が目立つのは、ベストセラーです。


　成功哲学的思考で言えば、ネガティブな意見は、思っても書かないほうがい
　いかもしれません。


　私はもちろん書きませんが、個人的にはどんな風に書いているのか興味があ
　り、読んでしまいます。


　単なる誹謗中傷から、なるほどと唸らせるものまであります。


　書かれてしまった作家さんにとっては、腹立たしいかもしれませんが、これ
　はある意味勲章とも言えます。


　売れていない本の平均点は、概して高いものです。身内の暖かい応援で、星
　５つの高評価ばかりだからです。売れていないから、イチャモンをつけたい
　人の目にも止まりません。




　高橋尚子の快挙に脱帽しながらも、イチャモンをつけている記事を読みまし
　た。（今月２０日、東京国際女子マラソンで優勝）


　年収３億円の彼女だからこそ、出来たことだそうです。更に貧しいアスリー
　トを引き合いに出した上で、運動競技会の結果を素直に喜べないそうです。


　この記事を書いた人が、一瞬、気の毒になりました。


　なぜ一瞬かというと、記事を書いたのが作家さんで、新聞という巨大メディ
　アの第一面のコラムだったからです。


　アマゾンのカスタマーレビューなら、可愛そうに思っただけかも知れません。




　高橋尚子というブランドが成し遂げた快挙ですから、ご相伴にあずかろうと、
　メディアや企業が群がります。企業ですから利益を追求するのは当たり前で
　す。過剰な演出もするでしょう。


　それが面白くないのは分かる。


　しかし・・・。




　作家さんは「お金が無ければ好成績は成就できない」と、貧乏なアスリート
　を代弁するかのように書いています。


　これを読んだら、きっと尚子さん言うでしょうね。「あたしだって最初から
　お金があった訳じゃない」って・・・。


　この記事を読んで一番悲しいのは、貧乏でも、大好きなスポーツに前向きに
　取り組んでいるアスリート達なんじゃないか？


　高橋尚子を尊敬するアスリートは少なからずいるでしょう。この作家さんに
　共感するアスリートが、仮にいるとしたら、その人に栄光が訪れる事は決し
　てないでしょう。


　だって、それが望みなんだもの。


　そう思うのは私だけでしょうか。


　



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