カテゴリ:読書
「日本ではシェークスピアも、どこか辛気くさい悲劇的な作家だと思われていますが、とんでもない。非常にすぐれた喜劇作家というべきであり、むしろ喜劇から入ったほうが、彼の本質を把握できると思います」 すでにシェークスピアの名作を何編か読まれた方には手遅れかもしれませんが、私は運良く喜劇から読み出したものですから、氏の言われていることがとてもよくわかります。 私は、前にも言ったかもしれませんが、高校時代ほとんど小説を読みませんでした。学校図書館で借りた文学畑の本と言えばシェークスピアに限られていたのではないかと思います。 「お気に召すまま」「十二夜」「じゃじゃ馬ならし」「から騒ぎ」「真夏の夜の夢」「ヴェニスの商人」など 大阪の人間なので小さいころから漫才が好きでしたが、これらの中で行われるやりとりはまるで漫才そのもの。ストーリーよりも言葉遊びの面白さに惹かれて読んでいた観があります。 加島氏は、いわゆる四大悲劇も喜劇として見れば、それぞれの主人公はどうしようもない大馬鹿者だと言い切ります。ははん、四馬鹿大将ね。小気味いいこと! 日本人はとかく喜劇より悲劇、娯楽性より深刻ぶったものをありがたがる民族のようですが、英米文学者がかような発言をしてくれると、何かほっとして嬉しいわけですわ。 今日の土鈴は石垣島で入手したもの(と思う) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
シェークスピアの言葉のやり取りは
とても面白いです マクベスの最後のオチ(オチと言っていいんでしょうか?)お見事!!て感じですね 悲劇も短くすれば喜劇にも思えるっておかしいです イヤなことがあったときは出来るだけ 喜劇じたてに組み替えたいです (笑) (2005年11月18日 17時29分40秒)
喜劇、悲劇というよりも、ウィットに富んでいること、さりげなくジョ-クを言う事が好きですね。
これって日本人の苦手な部分です。 「あうん」では足りないと彼らは知っています(^^)。 (2005年11月18日 18時20分40秒)
らむ115さん、いらっしゃい。
>マクベスの最後のオチ(オチと言っていいんでしょうか?)お見事!!て感じですね よく覚えておいでですね、読んだけれど完全に忘れてしまってますわ。 >イヤなことがあったときは出来るだけ >喜劇じたてに組み替えたいです (笑) わたしは落語の発想で乗り越えることにしています。 (2005年11月20日 23時44分43秒)
coron2003さん、いらっしゃい。
>ウィットに富んでいること、さりげなくジョ-クを言う事が好きですね。これって日本人の苦手な部分です。 >「あうん」では足りないと彼らは知っています(^^)。 気の利いた会話が溢れるといいですけどね。日常会話ではなかなかそこまでいきませんね。 (2005年11月20日 23時49分07秒)
Alloraさん、いらっしゃい。
>シェークスピアはなぜか読んだことがないのです。 >イギリスの作家を全く読んでないことはないのですが・・・ 私は外国文学をほとんど読んでいません。シェークスピア以外のイギリスの作家でまともに読んだのはワイルドくらいかなあ。 (2005年11月20日 23時59分25秒)
まっちょマンくん、コメントお疲れさん。
>まぁとにかく、物事には無限に見方があるということですね。10人いれば10とおりの感想があるわけで。 そういうことですが… (2005年11月22日 04時07分12秒) |
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