つれづれ浮世草

2006/03/31(金)15:47

豪邸とホームレス

読書(45)

 若い頃から読書はいつも数冊を並行して読み進めるのが習慣になっています。 気が多いのはもって生まれた性分で。出来るだけ毛色の異なるものを同時に読むことにしています。すると、時たま思わぬ巡り合わせで、普段気づかないような発想が生まれることがあります。  随分前に買った「建築探偵」シリーズ。文字が小さいので外出先では読みづらく、今やっとトイレで少しずつ読み進めています。  最近書店で見かけたので買ってきた『ホームレス大図鑑』。 洋館もホームレスもどちらも私には興味あるテーマなんです。 「建築探偵 東奔西走」の終わりの方に岩崎小弥太の別荘が紹介されているのですが、岩崎氏といえば日本一の大富豪。 別荘を建てるために山一つ買って、その敷地内に新幹線と東海道線が走っているという、まあなんとも豪気なお話! 方や段ボールの家兼部屋兼布団のシンプルライフ。  岩崎男爵には逆立ちしたってなれないけれど、ホームレスへの道は誰にでも開かれています。大金持ちともなれば靴下のシミ一つでも気になるのでしょうが、ホームレスの人はちょっとやそっとのことでは気にしないタフな神経を持っています。どちらが生きやすいのか。 極端なものを並べていろいろ比較してみると、自分の位置や森羅万象の意味や価値などが新しい視点で見えてくるので面白いですね。 阿波踊りの愉快な土鈴

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