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つれづれ浮世草

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2007年06月17日
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カテゴリ:読書

 変なタイトルで申し訳ありません。
トイレを殺菌・漂白するのではなく、トイレで漂泊の旅の気分を味わうということです。

 以前にも書きましたように、私には書斎で読む本のほかに、ベッド用、トイレ用、携帯用など場所やニーズに合わせて何種類かの本を常時用意してあるのですが、今トイレにあるのが『定本 種田山頭火句集』(彌生書房 1994年 2940円)。070618.jpg

 山頭火(明治15~昭和15)は尾崎放哉とともに、生き方にも作品にも興味をそそられる俳人の一人です(私の友人に言わせると家族や周りの者にとって迷惑至極の勝手者)。今まで写真句集や啓蒙書の類いは何冊か読んでいたのですが、まとまったものを読みたくて買ったのがこの本。

 頭にイメージを描きながら一句ずつ読んでいくと、居ながらにして放浪の旅人になった気分が味わえます。

○伊豆はあたたかく野宿によろしい波音も

○月からひらり柿の葉

○この水あの水の天龍となる水音

いくらでも並べることが出来ます。イメージも鮮明で、あくせくしていないところに癒しの気が漂います。

ただ山頭火の句も若い頃のもの(大正初期の『層雲集』)は、一句の中にイメージをたくさん押し込め、息詰まるような勢いをもつのが特徴です。

○絵本見てある子も睡げ木蓮ほろゝ散る

○庭石濡らして微雨過ぎし青葉止まず

○汽車とゞろけば鴉散る銀杏真裸なり






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Last updated  2007年06月18日 00時41分45秒
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嫌好法師@ Re[1]:初吟行(10/19) 象さんへ >コロナがようやく下火になり…
象さん123@ Re:初吟行(10/19) コロナがようやく下火になり初吟行ですね…
嫌好法師@ Re[1]:初吟行(10/19) ★紺桔梗さんへ >歳時記を持ち歩いていた…
★紺桔梗@ Re:初吟行(10/19) 歳時記を持ち歩いていたとしても、疑わな…
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