カテゴリ:読書
3月の下旬、近所のそれほど大きくない書店に行き、何とはなしに手に取った文庫本上下2冊、裏にシールが貼ってあり、注文主が取りに来なくて棚に並べたものだとわかりました。 その本のタイトルは『赤穂浪士』、作者は鞍馬天狗で有名な大仏次郎氏。 さて、何を思ったか他人が注文したその文庫、忠臣蔵のことがいろいろ解るかもしれぬというので、買ってしまいました。衝動買いとも違うのですが。 昭和2年から約1年半にわたって新聞に連載された大仏氏の代表作の一つです。当時たいへん評判になったそうで、ある程度の年配の方で読書好きの方ならたいていはお読みになっておられるとか。 最近の読書家はどうなんでしょうか。先にも言ったように私はこういった歴史ものが苦手でその動向にも疎いのでよくわからないのですが。 それはともかく、今回ひょんな弾みで読んでみて、今まで疑問に思っていたことの多くが氷解しました。特に目から鱗だったのは、討ち入り後の彼ら47人(実際には46人)の処遇について。この記事のためだけに作者は約200ページを費やして詳しく書いています。 作者大仏次郎氏についても文学事典で調べてみると、なかなか大した人物であるということがいろいろ解りました。興味が湧きましたので、もう少し付き合ってみようかと考えています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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