2008/08/15(金)11:07
「闇の子供たち」を観た
久しぶりの更新です。
今日は見応え充分の社会派映画、『闇の子供たち』を観てきました。(やっている映画館が少ないです) 原作は読んでいませんが、おそらく現実のタイ(チェンマイ)の闇の部分をかなり忠実に描いていたのではないでしょうか。 貧しい国に生まれた子供たちの悲劇を私たちはステレオタイプで思い描くことが出来ます。ストリート・チルドレンや売買春、少年兵、餓死、エイズなどの致命的な疫病などなど。でもそれらを遠い国の出来事として無関心を装うことも出来ましょうが、この作品はアジアでの臓器移植という、ひょっとしたらお隣さんの話では? 知り合いの話では?というぐらい身近な問題にして描いてくれました。(知れば恐ろしい内容です) 新聞記者にNGOのボランティア、医者、患者の家族などいろんな立場の人間が登場しますが、どの人物もリアリティがあって、その台詞が胸に響きます。 最後に大きなどんでん返しがありますが、うかっと観ていたら何が起こったのかわからないかもしれません。今日の観客も、「あれ、最後どうなったん?」と言いながら解せぬ様子で連れに解説を求めていた人がちらほら。 ともあれ久々に重い作品でした。お薦め!!