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つれづれ浮世草

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読書

2011年06月29日
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カテゴリ:読書


桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活

 私のいま一番のお気に入り作家、奥泉光さんの最新作『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』を大笑いしながら読み終えました。これは電車の中や公衆の面前では読めない本です。

 漱石や紅葉先生の小説によって明治の日常会話の片鱗が垣間見られるとするなら、奥泉氏のこの作品は数十年後きっと平成20年前後の若者語の貴重な資料となること必至です。

 この小説には『モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活』(文春文庫)という先行作品があり、こちらを先に読んでおくに越したことはありませんが、長編なので割愛しても「准教授」を読むのに特に差し障りはないでしょう。

 短篇三篇からなるミステリー仕立てのユーモア小説ですが、最後の「森娘の秘密」は謎解きがやや強引。それでも次々登場するキャラクターと彼らの会話が面白くて飽きさせないのがこの本の魅力です。

 ただ東大阪市民と千葉県民はある程度覚悟してかからないと、差別だ侮辱だと気を悪くすること間違いなしの描写がここかしこに溢れています(笑) 







Last updated  2011年06月30日 01時07分19秒
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2010年12月06日
カテゴリ:読書

 今年読んだ長編小説およびシリーズ物は、

池澤夏樹『静かな大地』、北村薫(私と円紫師匠シリーズ)、伊坂幸太郎『重力ピエロ』『死神の精度』、中島らも『ガダラの豚

 そして恐らくこれが今年最後となるであろう鈴木光司『エッジ』を読み終えました。

 鈴木氏の作品はいずれも読後、満足度の高いものですが、この『エッジ』は特に「やられた!」感の強いものでした。既成のSFともホラーともファンタジーとも一線を画し、荒唐無稽なストーリーでありながらも現代の科学知識に裏打ちされており、宇宙や人間存在に関わる哲学的な深さをも併せ持つ稀有なエンタテイメントです。

 ひょっとしたら発表当初話題になっていたのかもしれませんが、そういうのはなるべく手を出さないようにしているので、遅れ馳せながらの推奨です。

 さてしばらくは長編小説から遠ざかって、録り溜めてあるビデオを何とかしなくっちゃ。

 







Last updated  2010年12月06日 14時47分01秒
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2010年11月16日
カテゴリ:読書

 最近読んだもので お薦めの小説を。

 ○ 荒木源著『オケ老人!』(小学館)

 ハラハラドキドキしながらも、ユーモアたっぷり、最後は万事めでたしめでたし、爽快な気分で読み終われる傑作です。

 ○ 奥泉光著『シューマンの指』(講談社)

 こちらは、凝った文章と方法意識に支えられた文学の香り濃い作品。この作家の作品は時として、読者の現実と夢と作品世界が渾然一体となって、まるでマリファナでも吸ったみたいに危険な状態に陥ることがあるので要注意!(あ、私はマリファナのマの字も知らない健全な一般市民ですので誤解なきよう。あくまで言葉の綾です) どんでん返しが凄いです。映画ではお馴染みの手法ですが、これを小説でやられると・・・参りました、と思わず土下座したくなります。







Last updated  2010年11月17日 00時51分38秒
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2010年02月22日
カテゴリ:読書

 久しぶりの日記更新です。
このかん池澤夏樹氏の『静かな大地』を読んでおりました。


静かな大地

 奥さんが道産子ということとは関係なく、以前からアイヌには興味があったのです。
武田泰淳氏の『森と湖のまつり』もかなり前に買ったものの字が小さくて読みづらく、積読になっております。これを機に、字の大きな単行本を探してみようかしらん。(読めるのはまだ先ですが)

 それはさておき、また創作モードに入りかけておりますので長編小説はおあずけにして、ぼちぼち準備に取り掛かることにします。今年は落語2本と50枚くらいの小説を1本書く予定でおります。

 







Last updated  2010年02月22日 20時45分20秒
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2010年01月07日
カテゴリ:読書
 ここ二、三年 落語関係の本を手当たり次第に読んでいます。
 評論、随筆、新作落語集だけでなく、田中啓文氏の笑酔亭梅寿シリーズや『しゃべれどもしゃべれども』『落語娘』などの小説も当然含まれます。

 今日読み終えた平安寿子(たいらあすこ)氏の『こっちへお入り』(祥伝社/2008年刊)は、落語に少しでも興味のある人なら誰でも楽しめる小説です。


これ以前の落語小説はというと、必ずと言っていいほど、主人公はプロの噺家でしたが、この作品に登場するのは素人さんばかり。でも話の中に、いろんな噺(主に江戸落語)の必聴盤とその聴きどころなどが要領よく挿入されています。

 主人公(33歳の独身OL)の日常生活上のトラブルや悩みと、落語の世界が小気味よくリンクして、読むほどに心が豊かになって行くような快感を楽しむことができます。

 文章にうるさい私ですが、この作者の日本語は実に自然で美しく、しかもユーモア満載、ほとほと感心しました。







Last updated  2010年01月07日 23時02分07秒
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2009年05月24日
カテゴリ:読書


禍記 

 笑酔亭梅寿シリーズで人気の田中啓文氏の『禍記 マガツフミ』が面白かった。
文庫のあとがきで、半村良の『産霊山秘録』『石の血脈』が彼に伝奇小説の面白さを開眼させてくれたと書いている。

 実は私もこのニ作品を特に気に入っている者の一人である。というよりは、私は若いころ純文学に傾き過ぎていて、いわゆるエンタテインメントを殆ど読まなかったので、今までに読んだその分野の作品があまりに少なく、たまたま読んでいて感心したその二作を田中氏が挙げたので、快哉を叫んだものである。

 それはともかく、『禍記』は文句なしに愉しめる。ただし、ホラーであることを断っておかねば、あとで恨まれそうだ。私は最近、幸いなことに悪夢というものを見なくなった。焦ったり、悔やんだりの困っている夢はしょっちゅう見るが、心底怖いと思うことはなかった。それが久しぶりに悪夢をみたのだ。原因がこの本であることは言うまでもない。


 さあ、どうします? もれなく悪夢が付いてくるという読書の愉しみ
そんなのを敢えて選ぼうとする酔狂な人が私は好きです。そういう酔狂をあざ笑って堅実な人生を選ぼうとする常識派も私は好きです。


 話は変わりますが、私は某落語会で二ヶ月に一回、この田中啓文氏にお目にかかるのですが、あの飄々としてとぼけた感じの氏の脳味噌のいったいどこに こんなどろどろとした禍々しいイメージが宿っているのだろうと不思議に思えてなりません。いやあ 人は見かけによらぬとはよく言ったものです。


業務連絡:急遽、来月末までに仕上げないといけない新しい落語台本に取り掛かりますので、また暫くお留守にすると思います。悪しからず。 







Last updated  2009年05月24日 13時37分29秒
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2009年03月10日
カテゴリ:読書

 ついに読み終わりました、『三国志』
昨年11月24日から読み始めて足掛け5ヶ月、その間ほとんど他の本には目もくれず一心不乱に、というほどではないにしても、私にしてみたら画期的な集中力で読破しました。国語辞典と漢和辞典、それに図録中心の参考書『カラー版 徹底図解 三国志』(新星出版社)を座右に置いて楽しみながら遅読していたので、ずいぶん時間がかかってしまいました。

 時間がかかったといえば、同じ八巻本で『坂の上の雲』を読んだ時などは1月の31日から大晦日までかけてカタツムリの歩みにも似たスローテンポで読んでいました(笑)。もっとも、同時並行で何冊も読んでいましたがね。

 今回は、4月の『レッドクリフ 2』に間に合わせるという条件が、このような読み方になったのです。でも正直言って、本だけでこれだけ楽しませてもらったら、もう映画はどうでもいいという気持ちになっています。
まあ映画には映画の面白さがあるでしょうが、吉川英治さんの筆力と自前の想像力で映画にも劣らないぐらいの物語世界がまだ鮮明に頭に残っていて、諸葛孔明を始めとする不世出の聖人、英雄たちが私の中で動き回っています。

 そろそろ創作にも取り組まねばならないのですが、今までの反動で、この数ヶ月の間に買った本なども読みたくてたまりません。







Last updated  2009年03月10日 23時31分35秒
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2009年02月27日
カテゴリ:読書

 今『三国志』ここに第七巻読み了えんぬ。残るは一巻のみ。

5巻で漸くレッド・クリフ、呉蜀聯合軍の智謀により魏軍を壊走せしむ。
7巻半ばにて関羽、張飛、劉備、皆長逝。寂寥のうちに読み継ぐこと暫し。

その後の諸葛亮孔明による南蛮征伐こそ映画に成さば面白からん。


P.S 落語台本の発表は、最新号に2位の方のが載る予定でしたが、誌面に余裕なく、1号ずつ遅れるようです。よって私のは9月号かしらん。







Last updated  2009年02月27日 21時50分04秒
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2008年12月26日
カテゴリ:読書

 今年読んだ本です。自慢にも何にもならないんですけど、まあ主なものを羅列してみます。一つでも、突っ込んだり反応したり出来るものがあればコメント下さいませ。

★落語関係
 ○三宮麻由子『福耳落語』  ○今村荘三『笑いのゆくえ』  ○八木忠栄『落語新時代』   ○古川嘉一郎『なにわの急ぎ星』  ○桂文我『復活珍品 上方落語選集』(正続)  ○笑福亭松枝『当世落語家事情』『世相落し噺』   ○三遊亭白鳥『砂漠のバー止まり木』  ○桂雀々『必死のパッチ』  ○春風亭小朝『小朝の書いた本』  ○桂米團治『子米朝』


 ○大倉崇裕『七度狐』  ○佐藤多佳子『しゃべれどもしゃべれども』  ○『落語娘』  ○田中啓文『ハナシがちがう!』『ハナシにならん!』『ハナシがはずむ!』  ○田中啓文 他『ハナシをノベル!! 花見の巻』

★小説
 ○恩田陸『蒲公英草紙 常野物語』  ○田口ランディ『富士山』『キュア』  ○大佛次郎『赤穂浪士』  ○奥田英朗『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』  ○田中啓文『水霊 ミズチ』  ○浦賀和宏『記憶の果て』  ○広瀬隆『脅迫者の手』    ○ホーキング(ルーシー&スティーヴン)『宇宙への秘密の鍵』   

★随筆 他
 ○田口ランディ『根をもつこと、翼をもつこと』『ハーモニーの幸せ』『神様はいますか?』  ○上田紀行『生きる意味』  ○香山リカ『いまどきの「常識」』  ○小澤幹雄『音楽の広場から』  ○細川俊夫『魂のランドスケープ』  ○中川右介『巨匠たちのラストコンサート』  ○嵐山光三郎『芭蕉紀行』『文人悪食』  ○向田邦子『無名仮名人名簿』  ○神吉拓郎『たたずまいの研究』  

○岡本良一、脇田修 監修『地名は語る 大阪市内篇』  ○松木武彦『日本の歴史1 列島創世記』  ○平川南『日本の歴史2 日本の原像』  ○V.S.ラマチャンドラン、サンドラ・ブレイクスリー『脳のなかの幽霊』  ○西成活裕『クルマの渋滞アリの行列』  ○早坂隆『世界の日本人ジョーク集』  ○米原万里『必笑小咄のテクニック』  ○朝日新聞日曜版『世界名画の旅』(1、2、3、5、6)  ○久世光彦『昭和恋々 2』  ○北村薫『詩歌の待ち伏せ』(1、2) 


 ひとことで言って乱読ですね。こういう出鱈目な読書が性に合っているんです。あと、なかなか進みませんが吉川英治の『三国志』がやっと第3巻目に入りました。今まで毛嫌いしていましたが、長編歴史小説っていうのも読んでみると面白いものですね。へたにハマルと、同時に他のものが読めなくなりますが、この際ですから、もう少し別のものにも付き合ってみようかなとも考えています。無計画な読書はワクワクします。 







Last updated  2008年12月27日 12時31分49秒
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2008年12月13日
カテゴリ:読書

 来春四月の「RED CLIFF Part 2」の封切までに『三国志』を読破しようと決意しました。いろんな種類のが刊行されていますが、Alloraさんのお薦めもあって、吉川英治の8巻本に挑戦することにしました。いきなり全巻揃えて、もし最初の数ページで頓挫したらそれこそ一巻の終わり。まずは試みに2冊だけ買うことにしました。

 で、月一回の奥さんの通院にかこつけて(待ち時間が長いので、私はいつも病院付近の古本屋数件を冷やかすことにしています)、先月N市のBOOK OFFで一冊105円のを二冊入手しました。12月に入ってから読み出したところ、どうやら私とは相性が合って面白く読み進みますので、先日残りの6冊も買おうと同店へ行ったら、何と105円のはおろか半額のも見事に消えておりました。誰でも考えることは同じなんですね。

 市内の2軒も一応覗いてみましたが、やはり三国志だけ消えております。家に帰って隣町の店の場所を探そうとBOOK OFFのサイトを見ますと、何と現在の売れ行き第3位がこの吉川三国志!! こりゃあ別の古本屋を探した方が良さそうだというので、近くの古本市場に自転車を走らせました。

 一見あいうえお順にきっちり並べられているように見えますが、所々で崩れています。何度も行ったり来たりしてようやく3巻と8巻を手に入れることができました。一冊320円也。

 私には珍しく、外へ出る時も家の中を移動する時もこの本だけを持って集中的に読み進めています。ただ、歳のせいでしょうか、常に後戻りしながらでないと先に進めません。嗚呼情けなや。

 今やっと第2巻の1/3ぐらいまで来ました。3巻が終わるまでに、次の安いのを手に入れたいものです。


下の写真は某書店の棚ですが、笑えます。







Last updated  2008年12月13日 19時34分55秒
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