タスポについて
久しぶりに禁煙ネタというかタバコネタです。タスポ(TASPO)というのが今年からタバコの自動販売機に導入されました。ご存知でない方もいらっしゃると思いますが、ICカードの一種でJT(日本たばこ産業)が無料で発行しているもので、これがないと自動販売機でタバコが買えないという物です。もちろん本来の目的は未成年者の喫煙を防止するためのもので、「成人識別」とか言われていました。でも、実際はカードさえ持っていれば高校生だろうが小中学生だろうがタバコが買えるんです。そして、現実に15歳の少年が母親のカードを使ってタバコを買ったり(母親が書類送検されましたが)、福岡ではタバコ店が店頭の自動販売機にタスポをくくりつけて、誰でも買える様にしたりというような事件がおこっています。また、高校生がタスポのために自動販売機でタバコが買えないので、コンビニで万引きしたという事件もあったみたいです。もちろん、未成年者の喫煙防止にはタスポの導入はある程度の効果があるとは思いますが、色々な事件の報道を見るにつけて、喫煙の低年齢化がまったく減少していないのではという思いがしています。昨今の報道は後期高齢者保健制度など医療費負担の増加をどうするかという話で持ちきりですが、私などはタバコを一箱1,000円にするだけで問題解決になると思ってます。一箱1,000円にすれば喫煙者が1/3になったとしても、約3兆円の税収増が見込めます。さらに喫煙者が減少(特に未成年者の喫煙が減少)することによって将来的にタバコが原因の病気にかかる人も減り、医療費の減少が期待できると思います。世界を見れば、すでに先進国の多くは一箱500~1,000円の時代です。日本のタバコは海外から見れば本当に安いんです。それでもJTは昨年タバコ販売で6兆円売り上げてます。JTは有り余る資金を使って、空港や交通機関などに無償で喫煙室を作ったりしていますが、もっと未成年者の喫煙防止問題に真摯に取り組むべきだと思います。