東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
だんなが珍しく「読む?」と薦めてくれた本です。著者のリリー・フランキーさん、ココリコミラクルタイプで初めて見た時、変わったおっさんだなぁ~と思っていましたが、本を読んで、イメージがかわりました。とても心が温まるお話が書ける方で、繊細かつ強い方なのだと。。。リリーさんと私の1番上の兄が同い年ということもあり、母親の年代も近いせいか、自分にも似た経験が多く、読みながら(特に後半)何度も涙しました。自分の身の上話になりますが・・・私の両親は2人とも今のところ、なんとか頑張って生きております。が、以前、母が倒れて大きな病院に入院した時、主治医から、「なぜここまでほっといたのか?」と尋ねられました。母は週に1度、家から少し離れた町医者に通い、「あそこの先生は、親切で頼りになる」と口癖のように言ってました。。。「なぜここまでほっといたのか?」と尋ねられた時、どれほど、母が頼っていたその町医者に怒鳴り込もうと思ったことか・・・そんな思いをしていた人が他にもいたんだな。。。父は、ダメ親父そのもので、ギャンブルで負けるたび、機嫌が悪く、周りが気を使い、そうかと思えば、私が小学校から帰ると、居間でエロ本かかえて幸せそうな顔して寝てるような人でした。おまけに、いつ働いてるんだ?という感じです。そんな中で、私たち兄弟を大学や短大まで送り込んでくれたは母には、深く感謝しています。具合が悪くなる前にいろんな所へ連れて行ってあげたかったな・・・とか、美味しい物をたくさんご馳走してあげたかったな・・・とか。まだ、できない訳ではないのですが、食事制限があったり、疲れやすいので無理させられなかったりする状況です。ダメ親父も、今は癌で、抗がん剤治療に苦しんでおります。すっかり衰弱しきってしまい、はたから見ても、癌であろうというのがわかる程です。私にできることといえば、ネットや本でこれが効く!というものを探したりすることくらいで、先日もザクロジュースがいいと聞き、2ケース贈ってあげました。内心、父親の為ではなく、あんな父親でも、居なくなってしまうと、寂しがる母親への気持ちからなのだと思いますが。。。誰にでもあるであろう両親への思い・・・みんなそれぞれでしょうが、リリーさんの本で、より温かい気持ちになれます。明日、夜9時から「東京タワー」テレビでも放送されますので、読んだ方も読まれてない方も観てみてはいかがでしょう♪