Ultra ATA/66

ファミコンの姿はまだなく、ゲームといえばゲームセンターと言う時代に、突如現れて時代を作り上げたゲームウォッチ。

思えば一般家庭に「ゲーム」が入り込んだのは、これが始まりだったのかもしれません。

もちろんその前から家庭用のゲーム機は存在していましたがブームとは呼べませんでした。

僕もご多聞に漏れず、その大衆に乗った「ガキンチョ」の一人でした・・・が、ゲームウォッチは入手困難。

そのうえ、すでにダブルスクリーン投入後で、クリスマスや誕生日プレゼントに買ってもらうのさえ高値という状況でした。

そんな中、田舎・・・というか、東京に上京・・・というか、祖母の家に遊びに行った際、祖母に無理をいって買ってもらったのがこの「ザクソン」です。


当時はおもちゃ屋で値引きなんかしていませんからもちろん定価です。子供の玩具がせいぜい3000円と言う時代に、電子玩具の類は、なんと高いものでは10000円ほどしました。

大人気のドンキーコングや、このザクソンも6800円と、異常に高いもので、祖母が渋ったのも無理はありません。

ですが、僕は当時、小学1年生になったばかりでしたから、そんなことも理解せず、駄々をこねて買ってもらったのです。

今思うと本当に申し訳ないです・・・。


でも、このザクソン。本当にバカみたいに遊びました。あまり遊びすぎて、親に制限時間を課せられるほどにｗ

ファミコンが家に来るまで、このゲームと、妹が持っていた「ペンギンギン」、あと黄色い筐体の「パックマン」は我が家の主力ゲームでした。


さて、そのゲーム。引越しにまぎれてどこかになくしてしまい、もう二度と遊ぶ日は来ないか・・・と思っていたのですが・・・。

ヤフオクを眺めていてびっくり。なんと新品が出品されているではないですか！早速落札して、手に入れてしまいました。

懐かしい電子音や、妙に操作ミスしやすいコントロールスティック・・・まさに当時のまま！

今遊んでも面白い立体的なステージ構成やパターンの多さによる動きのわかりやすさなど、今だから思う設計のうまさ・・・。

思わず1時間以上ものめりこんでしまいました。うーん・・・こりゃ当時の僕がはまるわけだ。


要塞ステージの上下攻撃がヤバいぐらい面白い。ただ、ソレを抜けて宇宙に戻ったとき、緊張の糸が切れてミスが頻発する・・・意外と当時から進歩してないな・・・僕・・・。