'06 サロマ湖100kmウルトラマラソン[結果] タイムは自己ベストを約40分縮め8時間55分49秒。初サブ9を達成することが出来た。 9回参加&全完走。これで来年こそは念願の正真正銘サロマンブルーメンバー入りだ! [天気] スタート時の天候(湧別)は曇(濃霧)。気温は12度。最高気温(佐呂間町)は24度。 日差しは強く暑いという声も多かったが、終始気持ちよい風が吹き、猛暑というほどではなかった。 ただ、追い風の時は、かなり暑さを感じた。 [スタート前] いつものように多目的広場の中でウォーミングアップ。 続々到着してくるウルトラ仲間と再会し、テンションが上がる。 記念撮影などし、荷物を預け、外にいたへろへろ隊に合流し、今度は大撮影会。さらにテンションが上がる上がる! あっという間に時間が過ぎ、15分前にはタイムを気にして走る私はマークさん、ほっすぃ~と共にスタート地点へ潜り込む。 サブ9なんて出来るのか?胃腸はどこまでもつのか?ワッカまで足は動くのか?初めてここを走るときと同じくらいドキドキしながらスタートを待つ。 [皮算用] ざっくりとした作戦としては、5分15秒/kmで走り行ける所まで行き、苦しくなりだしたら5分半/km前後で9時間以内ギリギリに完走予定。 [前半] かなり前方からのスタートだったので混乱なくスタート!マークさんとしばし並走。しかし、周りのペースが速く、5分/kmを切って走ってしまう。 給水ポイントでちょっとマークさんと離れてしまったが、そのまま10kmを通過。スタート時の濃霧が嘘のように晴れ、日差しが眩しい。暑くなる予感。 寒さと給水の刺激でトイレ(小)がしたくなったので、脇の林に入り、ちょっとトイレ休憩。 その後、大ももよおしてきたので、15km手前でトイレに入った。まずいことに下痢になっていた。小、大の連ちゃんでロスタイムが気になったが、先の速いペースのおかげで帳消しになった。 コースに戻ると前方にへろへろのあつさんが見えた。いい感じで走っているようだ。ちょっと声を掛け先を急ぐ。 すでに、へろへろのいおりん、マークさんとすれ違っている。正味6~7分くらいの遅れだろうか?追い付けるか…。いや、マイペースでいこう。 竜宮台手前で、恒例のへろへろの応援旗が見えた。海宝さんも見えた。パワーがみなぎる。下痢で少々不安が残っていたが、ど~にかなるさっ!って気に。 折り返してからは、へろへろ、兎虎BBQ、八百ファミリー、楽天仲間、萩往還仲間、他、大勢の仲間に声を掛け合いパワーを貰うことができた。 我が兎虎BBQ唯一の100kmチャレンジャーのほっすぃ~が随分と後方にいるのが気になる。 フルの地点までは順調に5分/kmをちょっと超えるくらいで通過。しかし、強い日差しで、かなり暑くなってきている。 すでに20度は超えた感じだ。 50km手前の緩やかな坂でへろへろのいおりんに追い付く。ちょっと疲れは見えるがしっかりとした足取りだ。 ちょっとだけ話をして、追い抜く。 ウルトラのベテランの域に足を突っ込んだ私としてはお手本を見せなければ!疲れが出てきたが、ペースを維持し旧緑館に駆け込む。 [後半] 緑館では預けた荷物からリポビタンDとパワーバーGELを1個づつ注入し、すぐに出発。 正味1分ほどの休憩だったが、休憩後にあの上り坂はキツい。足に錘をつけられた感じだ。 我慢してゆるやかなアップダウンの繰り返しを耐えるが、やはりペースが落ちている。 手持ちの5分15秒/kmのラップ表との貯金があっという間になくなり、借金に変わる。 しかし、5分半/kmはなんとか維持し、ワッカに突入。やや追い風気味で走っていると無風状態。ちょうどお昼過ぎで一番暑い時間帯だ。 急激に暑さを感じ、エイドでは水とスポーツドリンクを飲み、氷をもらって頭のバンダナに挟み、口にも投入。 しかし、周囲も自分も急速にヘバってきた。でも、いつマークさんが折り返してくるか分からない。カッコ悪いところは見せられない!90kmまではペースを維持すると決め、淡々と走る。 85km付近のエイドを越えたところでマークさんの姿を発見。今まで、全く見えなかった後姿なのにいつの間にか急接近。 何かあったのだろうか?すぐに追い付き声を掛けると、なんと低血糖症になってペースダウンしてしまったそうな…。 先に行ってくれ。と言われ、よーし、マークさんの分も頑張ってサブ9を達成しなければ!と気合が入る。 しかし、すでに足はいっぱいいっぱいだった。折り返して向かい風になるとペースが落ちる落ちる。 頑張って6分/kmをギリギリ切るくらいだろうか。しかし、それではサブ9には赤信号だ。とにかく、90kmまでは頑張ろう。 撃沈覚悟でペースを上げ、90kmの計測ポイントを7時間56分33秒で通過。 やった!これで6分/kmでも間に合う。気が抜けたら急に空腹感が襲ってきて全く足が上がらなくなった。 少しの上り坂でも歩き出してしまうあり様。まずい、低血糖症だ。 ウェストポーチの喉飴を2個、口に放り込み、しばらく走っては歩きの繰り返し。 そんな中、50kmの部に参加している我が兎虎BBQの女性達やウルトラの仲間達とすれ違い声を掛けられ、少し正気が戻った。 そうだ、こちらがお手本にならねば!サブ9をすると言ったのだ!やってやる!! しかし、すでに95kmを過ぎ、6分/kmでは9時間を過ぎてしまう。こんな状態で5分/km台で走れるか?いや、走るのだ! もう少しでワッカも出口だ!なんだ坂!こんな坂!気合だぁ~! もがいて走っているのが分かるのだろうか?ワッカに入ったばかりの知らないランナーから激励の声が掛かる。 本当なら私の方から声を掛けるべきなのに…。(ToT; 80kmの関門付近で、萩往還の後半からゴールまで一緒に走ったS藤さんが前から来るではありませんか! 一言二言会話をしたと思いますが自分はなんて喋ったか覚えていません。しかし、これで火が付きました。 下り坂の勢いを借りて一気にワッカを抜け出ました。 っとそこで、萩往還の大先輩のMrサロマさんに遭遇。 お~っ、おめでとう、サブ9できるね!力強い握手でパワーを貰いました。 しかし、喉飴のエネルギーもここまで。ゴールまであと2キロの看板を見て、サブ9を確信し再びフラフラに。 ここからあと1キロの看板までの記憶が残ってません。 国道との分かれ道に入り、あと1キロの看板を通過し、遠くに花道が見えたときようやく目が覚めました。 そうだ、滅多にでることのない自己ベストなのだ!できるだけ稼がねば! 最後の力でゴールへ! 力尽きました。ゴール直前で見た計測時計は8時間55分まで。秒は読み取れませんでしたが、サブ9は間違いない。 バンザイポーズでゆっくりとテープを切りました。その後、フラフラになりながら、メダルとタオルをかけられその場を離れ、止めていなかったストップウォッチを止め、まだ9時間ではないことを知り、やった、サブ9だ…。ジワジワと熱いものが込みあがってきた。 [ゴール後] すぐに後ろから、マークさんがゴールし、やったな!おめでとう!と声を掛けてくれました。 私よりも先に低血糖症なりながらも、1分も差がないゴールです。さすがはサブ9常連者。見習わなければ!! しかし、2人ともフラフラで、アイシングしながらしばらく爆睡。 その後、カレーを食べ、しばし休憩。 ゴールしたら、ゴール手前まで移動して皆を出迎えるつもりでしたが、もう何をする気力もおきませんでした。 ゴール近くで、コーラを飲みながら仲間を待ち、ゴールしてくる度に労いの言葉を掛けに行くのがやっと。 でも、元気にゴールしてくる姿を見ているうちにだんだんと生気が戻ってきました。 [仲間達] 今年も、兎虎BBQ、チームへろへろ、八百ファミリー、楽天仲間、萩往還仲間、他、大勢のウルトラ仲間と再会し、スタート前、走っている最中(折り返し)、ゴール後、と大いに感動を分かち合うことが出来た。 大会翌日の兎虎BBQ、チームへろへろでの合同打ち上げは楽しかったです。時間があっという間に過ぎていきました。 [サブ9の立役者] あきるの24時間走で大変お世話になったclub MY☆STARの方々からは、サブ9はいけるハズ!とのプレッシャーを頂き、酔った勢いでその気になり、サブ9やります!と言ってしまった…。有言実行するしかない!と気合が入りました。(^o^; さらには、兎虎BBQのご意見番!?のマークさん(サブ9実力者)を見失わなければサブ9はいけるという安心感もあった。でも前半早々、トイレ(大)のため見失うハメに…。 [トイレ] 強い日差しのせいでかなり汗が出るが、冷たい風のおかげで汗の蒸発は早く、思ったほど体感気温は暑くはない。 脱水防止のため多めの給水を心がけたのが裏目に出て、トイレの小が4回、大(下痢)1回とロスが多かった。 [エネルギー切れ] 今回のエイドでは、バナナやパンのような固形物は摂らなかった。口にしたのは、水、スポーツドリンク、ゼリー1個、梅干少々、レモン少々。 旧緑館に置いておいたリポビタンD1本、パワーバーGEL1個のみ。 さすがに90kmを超え、ハンガーノック(低血糖症)になり、手持ちの喉飴でなんとかしのいだ。 [胃腸] 萩往還の250kmを自己ベストで走ってから約3週間後に走った野辺山の100kmでは、胃薬を飲んだにもかかわらず60kmで胃炎&胃痙攣が発生し最大で10kmを2時間以上かけて通過するハメに陥った。 今回は、24時間走でやはり自己ベストの206kmを走った3週間後のサロマで不安があったので、胃腸に負担を掛けない様、固形物は一切食べなかった。胃痛はなかったが、80km以降は暑さから水分を飲む量が増え、1回だけ戻しそうになっただけで終わった。 [総括] 萩往還を41時間くらいで完踏できたり24時間走で200kmを越えることができたりと、スタミナには自信がつき今回のようなビックチャレンジが出来たのだと思う。 そのきっかけを作ってくれたclub MY☆STARの方々に感謝! |