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カテゴリ:釣り雑談
先日フィッシングショーに行ってきたことで、再び渓流、そして鮎釣りに行きたくなってきたのですが、終わらない針巻きを続けています(笑)
また、良い機会ですので・・・そのときの小沢名人とのヤリトリについて一部をまとめてみました。 発端は昨年の泳がせでの釣果が「沖や上に泳がれて、糸が伸びきった状態近くで掛かる」ことが多い旨を名人に伝えたところから始まりました・・・。 O名人「恐らく、その時の竿と糸の角度が鋭角より90°近くでありませんか?竿の弾力が活かされるのは90°ですから・・・」 O名人「引き釣りでは鋭角にすることでオトリを拘束し、ある程度自由を奪ってから引き上げるイメージがあるかと思います」 O名人「しかし、泳がせの名手や島さんの釣りをみていると、意外とその角度が開いているんですよ。泳がせというか・・・ゼロオバセというか、竿の弾力を使って巧く操ってるんですね」 O名人「例えば普通の泳がせでも、掛けるために下に数歩下って立ち位置をかえろといいますが、ただ泳がせるだけならガバオバセでも良いと思うんですよ」 他、様々なノウハウを教えて頂きましたが・・・ここまでのポイントをまとめて整理すると・・・。 (A):私の普通の泳がせ、 (B):ガバオバセ状態、 (C):立ち位置を下流にした場合 私の場合・・・もちろんAの状態でも掛かりましたが、スレた場所(大会)などでは圧倒的にCの状態のときが多かったのです。 上述の(A)(B)(C)では竿と水中糸の角度が(A)≒(B)<(C)となっている状態として話を進めていきます。 それではなぜ、自分の場合・・・(C)の状態がよく掛かったのか?実はこの方法、見方をかえれば下竿にして掛けるようにも見えます。 自分の中で整理しやすいように、垂直方向に働く竿の弾力もしくは振動力をFとし、水中糸の水切れ抵抗をRとして考察してみました。 (A)は竿と水中糸の角度が鋭角であるので、このとき竿に垂直に働くFは小さいものです。 (大きさはわかりやすくベクトルであらわしてます) さらにこのFが水中では鮎を吊り上げる力の最大値と推測できますので、これをオトリ鮎の鼻先に水切れ抵抗RとFが働くものとして考えました。 つまり(A)の状態ではRとFを合成した遊泳抗力G(仮称)が働いているとイメージできます。 この遊泳抗力Gは竿の弾力FによってR方向から、G方向までリニアに行ったり来たりを繰り返す力が働いているのでは?と考察。 同様に(B)の状態で考えると、竿と糸の角度は(A)と同様のFが働きますが、糸のオバセが長い分・・・水切れ抵抗Rは大きくなります。 結果、オトリに働くGの力は後ろ方向に大きくなりますが、弾力値Fが小さいので・・・垂直方法はあまり変化しないことに。 最後に(C)の状態を考えると・・・竿と糸の角度が鈍角(90°に近い)のため、Fは前の2つの状態に比べ・・・見かけ上、大きな弾力が水中糸に活かせるのでは?と考えました。 こちらもオトリ鮎に当てはめ、比較しやすいようにオバセの水切れ抵抗は(A)と同等のRとして進めますが、垂直方向に働く弾力F値が有効に働くので・・・遊泳抗力Gの最大値はオトリ鮎の鼻先を摘み上げる方向に作用することが推測できました。 もちろん、竿の弾力Fは釣り人自身が操作するオバセ操作とは異なる力であり、竿と水中糸の角度が鈍角であるほど、効果的に活かされるモノとして説明ができます。 ※モデルを簡潔にするため、糸の比重や風の抵抗、釣り人の操作を無視しています。F値も上述のとおり、竿自体が持つ弾力なので・・・常に一定の力Fがオトリ鮎にかかるわけではありません。 結果として(C)の状態は他の2つの状態よりも・・・より尾を振りやすい、もしくは振っているのでは?という考えにたどり着きました。 (そしてGはあくまでも、竿の弾力ですから働いたり、働かなかったり・・・いつもこの力が発生しているわけではありません) ソリッド穂先の場合、チューブラーよりもその角度許容範囲は狭くても弾力を活かすことが可能であるという説明、への字のような下竿時での掛かりの良さにも当てはまりますが・・・なにより自分自身の疑問が解けたことがスッキリです(笑) これらを応用し、今年は昨年上手くできなかった泳がせや上方テンションに【竿の弾力角度】を考慮して取り組みたいと思います。 ※忙しいフィッシングショー時に貴重な時間を割いて説明して頂いた小沢聡名人・・・深く感謝いたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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