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テーマ:サッカーあれこれ(20135)
カテゴリ:国内サッカー
U-14日本選抜チーム 東アジアサッカー連盟 U-14ユースフェスティバル2006中国 の結果。
日本選抜 0-3 中国 日本選抜 1-4 香港 日本選抜 2-0 グアム 日本選抜 1-2 台湾 日本選抜 12-0 北マリアナ諸島 日本選抜 4-0 モンゴル 日本選抜 0-1 北朝鮮 日本選抜 1-0 マカオ 日本選抜 0-5 韓国 U-14の大会にU-13のメンバーで臨んだとの事なので、この結果は致し方ない。この年代は勝利がすべてではないから、この結果から何かを掴んで将来の糧にすればいい。それにJFAアカデミーはエリートたる個の育成が目的であり、チームの完成度を上げることではないとHPにもはっきり掲載されている。だから、ほぼJFAアカデミーといっていい今回の日本選抜チームのこの結果で、一喜一憂するのは意味がない。JFAアカデミーの選手の皆も、変に萎縮することもない。 しかし、やはり今回の遠征は多くの問題を含んでいると思う。 今回、JFAはこの大会に主にJFAアカデミーの所属選手からなるU-13のチームを派遣した。これによりU-14の選手は貴重な国際経験の場を奪われた。今回大会に出場できなかったU-14の選手にはきちんと国際経験の場は与えられるのか。 また、JFAアカデミーに所属しない選手は今回2名しか選ばれなかった。”通りすがり”さんは、エリートプログラムに選出された選手と比較した上で、正等な選考だったと書かれているが、個人的な感覚としては、日本の最も優れた選手がJFAアカデミーにのみ集中している等という事は、到底信じられない。したがって、正等な選考基準であれば選ばれていたはずの選手が選ばれなかった、彼らからU-14の場合と同じく貴重な国際経験の場を奪ったという、もう一つの”機会損失”が生まれた点も問題だと思う。 今回は事情により、U-13で、しかもJFAアカデミーの選手が中心になったそうだが、であれば、協会はその理由をきちんと説明する義務があるのではないか。はっきり言って、JFAアカデミーは、”民”を圧迫する”官”のような存在だと思う。一応、希望者を募る形ではあるが、多くのクラブ関係者は、スクール事業を通じ地道に発掘して育ててきた選手を、JFAの看板のもとJFAアカデミーに掻っ攫われる感覚をもっているのではないか。JFAアカデミーの存在を面白く思っていないクラブ関係者も多いはずだ。であれば、”民”の財産からなる”代表”によって支えられているJFAは、JFAアカデミーの存在について、もっと敏感にならなければならない。 蛇足ながら、Jリーグの下部組織は多くの通称町クラブから選手の供給を受けている。町クラブの関係者の中には、先に触れたのと同じ感覚を持っている人も多くいることと思う。JFAと同じく、Jリーグの下部組織に関わる人々も、常に謙虚な姿勢が求められるし、町クラブの関係者達への感謝を忘れてはいけない。彼らから受けた恩恵を、地域貢献という形で常に還元していかなければいけない。 と、そんな事を考えていたら、こんなニュースが。 英才教育校増設を検討 日本サッカー協会(JFA)の川淵三郎会長は26日、エリート選手育成のため今年4月に開校した「JFAアカデミー福島」と同様のサッカー学校を熊本県宇城市と鹿児島県南さつま市の2カ所に新設することを検討中だと明らかにした。両市からの要望を受けた。宇城市は「2010年から始めたい」と希望しているという。 「アカデミー福島」は公立中学、高校と連携し、全寮制で男女に中高一貫の指導を行っている。川淵会長によると、新たにつくるサッカー学校は地元負担を軽減するため対象を男子に絞り、中学の3年間だけの形式で検討している。 これ以上、エリート育成校なんてものは不要だと思う。選手の育成は”民”に任せておけばいい。協会が選手育成に関わるとすれば、画一化された”民”ではなく、多様な”民”を生む努力だろう。 それに増して、潤沢な資金があるJFAがするべき仕事は、より快適なサッカー環境の整備であり、”民”が手をつけない/手をつけづらい、審判と監督の育成ではないか。どんなにいい選手を育成しても、彼らがプレイする場がなければ意味がない。彼らをうまく使えない監督では結果はでない。接触プレイですぐ笛を吹いていては、国際舞台で通用する選手は生まれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.07.28 00:02:13
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