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テーマ:サッカーあれこれ(19788)
カテゴリ:海外サッカー
3位決定戦の最中もぽつぽつ降っていた雨は、3位決定戦が終わった頃から本格的に降り始めた。雨だし、韓飯も食べたいし、ソウルに戻ろうかなと思ったが、やはり日本が5-0で完敗したナイジェリアがどれほどすごいのかを確かめたくて、そのまま残った。あいにく屋根のある部分はすでに人で埋まっていたので、ゴール裏の雨のしのげるわずかなスペースで立ったまま観戦。
反対側のゴール裏には白装束の集団。トランペットが何度も同じフレーズを繰り返す。それに乗って、楽しげにスイングする人たち。100人近くいただろうか。なんと、ナイジェリアの大応援団。日本人より多く集まるナイジェリア人って一体・・・ 韓国にこれだけのナイジェリア人がいる理由がさっぱり想像できないが、わざわざ試合のためにナイジェリアから駆けつけたとも思えない。やっぱり韓国をはじめ周辺のナイジェリア人、あるいはアフリカ人に動員をかけたのだろうか? 極東ナイジェリア人会(想像)恐るべし(笑) 決勝の相手はブラジル。ナイジェリアの大応援団に対して、ブラジル人らしき人は見つけられなかった。大抵、サンバのリズムに乗って陽気に騒いでいる集団がいるもんなんだが・・・ 極東ブラジル人会はあまり動員力がないらしい(笑) 前半はスコアレスのまま終了。前半を見た限りではゲームはブラジルが支配していて、正直ナイジェリアは思ったよりも怖くはないなという印象。年代は違うが、少なくとも去年の仙台カップの日本vsフランス戦でのフランスチームに感じた、こいつらには一生勝てないなという絶望感はなかった。前線の選手は結構小柄で、フィジカルよりもスピードで勝負するタイプ。日本人DFでも抑えきれない相手ではないだろう。最も、この印象は相手がブラジルだからなんだろうな。 そのブラジルは遅攻でナイジェリアゴールに迫るも、得点を奪いきれない。チームとしての怖さも感じない。それでもパスは確実につながるし、簡単にゴール前まで攻めあがってくる。日本が同じ事をやろうとすると、必至でがんばって練習しました的な印象を持つが、ブラジルは本当に自然にそういったプレイが出来る。地力の差か・・・ メイン上層部に空きスペースが目立ち始めたのでハーフタイムに屋根下に移動。すぐ隣の関係者席では日本の選手たちが観戦していた。 後半5分。ブラジルがすばやい展開から得点を奪う。右サイドをドリブルで持ち上がった選手(残念ながらパンフレットを入手しそこねたので、選手の名前とかは分からない)が、GKをひらりとかわしシュート。シンガポールでの日本vs韓国の水沼のようなゴール。 降り続く雨のためか前半はほとんどノーミスだったブラジルにミスが出始める。そこをついてナイジェリアが反撃。後半18分、右サイドから7番キング・オサンガが強烈なシュートを突き刺す。余談だがナイジェリアはユニフォームの背にネームを入れている。7番のネームはずばりKING。カッコいい! このゴールにナイジェリア側応援団は大盛り上がり。GKも地面に滑り込むパフォーマンスで大喜び。この辺の感情をストレートに(大げさに)あらわすところがブラック・アフリカっぽい。 後半40分には再びナイジェリアが得点。やまなりのクロスをPA内で、ナイジェリアの選手が姿勢を崩しながらもゴール前に折り返す。それを後ろから走りこんできた選手がダイビングヘッド。もちろん大盛り上がりのナイジェリア。GKはグランドに突っ伏して喜ぶ。 喜びすぎるとろくなことがないのは、このブログにも色々事例がある(笑) わずか2分後。ブラジルのFK。蹴られたボールをブラジル選手がヒールで角度を変える。ボールはGKの届かないところに転がりブラジルが起死回生の奇跡的な同点ゴールを決める。 15分×2の延長戦では双方追加点を奪えず、勝負の行方はPK戦へ。ブラジルのGKはナイジェリアの選手にボールを差し出し、握手を求める。これに応じた2選手のPKは失敗。握手に応じては失敗するとナイジェリアが気づいたのか、次の選手は憎々しげにGKの手からボールを払い落とす。この選手は成功。続く選手はGKが両手で挟み持つボールを、足で蹴り上げる。この選手も成功。この辺の駆け引きのうまさはさすがにブラジル人か。結局このPK戦を4-3でブラジルがモノにし、優勝を決めた。 思わぬ時間をくってしまったので、表彰式は見ずに会場を後にした。タクシーを捜すが見つからない。バスも走っていたがどれに乗ればいいのか分からない。雨はしとしとと降っている。ちょっと心細くなったが、それでもスタジアム近くに繁華街らしいネオンの光る建物群があったので、そちらに行けばタクシーの1台ぐらいは走っているだろうと思い歩いていった。交差点でタクシーを捕まえることができた。乗り込んで「チョナンヨク(天安駅)」と言うと、「KTX?」という返事が返ってきた。天安駅は2つあるのか!(笑) 行きと同じルートで帰るつもりだったが、まぁいいかと思い「Yes」と返事。 タクシーが到着したのは天安牙山駅。スタジアム周辺から天安牙山駅までは3000ウォンぐらい。明らかにCheonan Sports Complexの最寄駅はこっち。KTXは韓国版新幹線で、ソウルまでエコノミーで12800ウォンと韓国の交通機関の水準からすると少々値段が張るが、40分ほどでソウルに到着。本番はKTXでの移動がよさそうだ。 ソウル駅でナッチポックンかけご飯を食べて(今回の遠征で唯一食べたちゃんとしたご飯)、ホテルへ。ナッチポックンはたこの激辛炒めだが、外国人も食べられるようにかそれほど辛くはなかった。ちなみに、ナッチポックンを食べた店の隣はさぬきうどん屋。ソウル駅にまで進出しているとは、恐るべきさぬきうどん(笑) (写真:ナッチポックンかけご飯。旅行者用金額か高めの7000ウォン) ホテルに戻って明日の出発の準備をしてすぐ就寝。ああ、全く観光できなかったなぁ。まぁいい、8月にはもっと楽しもう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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