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「ホロゴン讃歌」     HologonUltraWide 至高のレンズがあれば、写真家いらず

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2008/03/04
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カテゴリ:ホロゴン異聞
ホロゴンとの付き合いを語るのであれば、まずホロゴンとの出会いからお話すべきでしょう。

1987年春のことでした。

場所は、奈良の北、当尾の里の古刹浄瑠璃寺。

当時、めっぽう気に入っていたプラナー50/2付きのコンタレックス・スーパーで撮影をしていました。

40がらみの男性が近づいてきて、こう言ったのです。

「コンタレックスもええけど、ホロゴンウルトラワイドはもっとええでえ。空気まで写るねんでえ」

これぞ「殺し文句」、私の心にぐさりと突き立ちました。

それから一か月ほどのある日、大阪の異色のクラシックカメラ店「マツバラ光機」のウィンドウに目をやったとき、ホロゴンウルトラワイドが私の目に飛び込んできたのです。

黒々として無骨なボディに埋め込まれた、ほとんど球形に近いレンズがきらりとウィンクしたようでした。

その瞬間、悟りました、このカメラ、ぼくを待っていてくれた!

半年して、1998年1月、職場からサバティカルをもらって、私はホロゴンウルトラワイドを手に、2週間ネパールの一人旅を愉しみました。

この旅のことはいずれ詳しく書きますが、ある朝、首都カトマンズの下町を歩いていたとき、突然、道路脇から少年が姿を現しました。

私は、とっさに手にしたホロゴンを少年の頭に持って行って、シャッターを切りました。私との距離は80センチほど。

なにが写るか、予感も期待も一切ありませんでした。

でも、たしかに写っていたのです。

あの朝まだきのひんやりとした空気感が…


冬の朝







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Last updated  2008/03/04 05:58:52 PM
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