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「ホロゴン讃歌」     HologonUltraWide 至高のレンズがあれば、写真家いらず

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2008/04/28
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水郷にこうしてボートで分け入ったのは、

有名な寺院がその奥にあったからなのですが、

寺院のことは記憶にぜんぜん残っていません。

もともと名所旧跡が好きでないせいもありますが、

心に銘記されるものって、意外にもっと小さなことが多いようです。

ボートの縁からのぞき込んだ水面下の光景とか、

出会った物売りの女性のこととか、

ボートを漕いでくれた青年のこととか、

行き交うボートの大半を女性が漕いでいたこととか…

でも、一番心に残っているのは、

水郷の不思議な静けさと、次第に黄昏れてゆく天地の幽玄な色合いのこと。

そして、心の底から次の想いがわき上がってきたこと、

ああ、ぼくは今、幸せだ!

青年のバイクの後部座席に乗せられて、帰途についたとき、

日はすでにとっぷりと暮れていました。

青年は、帰りを急いで、でこぼこの国道をひた走りに走りました。

バイクは飛んだり、跳ねたり。

国道は、至る所で舗装工事のため掘削され、危険きわまりない状態。

まさに一触即発の事故の危険を孕む夜間走行でした。

でも、私は不思議にご機嫌なままでした。

バイクのバーをしっかり握りながら、頭をのけぞらせて、

北斗七星を初めとする、満天の星々に見とれていたのです。

そう、思い出しました、

国道には街灯がなかった。


0008ハノイ近郊・水郷1.jpg


0008ハノイ近郊・水郷2.jpg


0008ハノイ近郊・水郷1.jpg





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Last updated  2008/04/28 04:22:43 PM
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