七夕
そういえば今日は七夕ですね。織姫と夏彦が一年に一度合うことができる特別な日であります。織姫星のベガは地球から25.3光年、彦星のアルタイルは16.7光年です。25.3光年ということは、ベガが発した25.3年前の光です。同様にアルタイルの光も16.7年前のものです。つまり、今、25歳・16歳の人は、貴方が生まれた頃に発せられた光を貴方は見ていることになります。「宇宙の大きさはこんなにも広くて深いのに、 私が知っている世界はなんと狭いのだろう。」と感傷的になります。以下、個人的な哲学。最後に話をまとめたので、細かいのスルーしたい人はスクロールしてやってください(笑宇宙は137億年前に生まれた、とされています。現在の人間の最高の精度の技術をもってようやく観測できた宇宙の最初の光から推測された数字です。まずは、宇宙と光の関係から切り込んでいきましょう。宇宙というものの概念は、「物質を有している真空」らしいです。今でもこの概念は議論され続けています。この概念から言えば、空気だけ入ったペットボトルの中も宇宙ということになりますがペットボトルの中にいる微生物から見れば、ペットボトルの中だろうが海の上だろうが広すぎて分かるわけがありません。私達も「大きさの分からない器の中に入れられた微生物」同然なのですから、当然のことといえるでしょう。宇宙の大きさについて考えた人たちがいます。ハッブルという人が今から約80年前に「宇宙は膨張している」という法則を提唱しました。アインシュタインもこの宇宙膨張説を証明するため「特殊相対性理論」と「一般相対性理論」を発表しました。宇宙の話は置いておいて、次は光についてです。これがなくては宇宙を「測る」ことは不可能です。光というものは、宇宙の真空中で約30万キロメートル毎秒進みます。つまり3,000,000,000メートル、1秒間で進みます。太陽から地球に届くまで掛かる時間は約8秒です。上の速度に当てはめると太陽・地球間の距離は約240万キロメートルということになります。それじゃ天文学でよく使われる「1光年」ってどのくらいよ?というと、一秒間で3,000,000,000 m一分間で180,000,000,000 m一時間で10,800,000,000,000 m一日(24時間)で259,200,000,000,000 m一年(365日)で94,608,000,000,000,000 mこれが一光年のデカさです。じゃ、私達が見ている織姫星(ベガ)と彦星(アルタイル)までの距離は?ベガまで約25光年。約 2,400,000,000,000,000,000 mアルタイルまで約17光年。約 1,600,000,000,000,000,000 mん?ちょっと待てよ・・・ということは、織姫と夏彦が七夕に会うためには光のスピードで移動すると仮定して家に一度も帰らずに、ちょっとだけ帰ってすぐ天の川に戻ってる!高速で移動すればほとんど年をとりません。故に彼らは一種の蓬莱人と言えるでしょう。つーか光速で移動したら小惑星やらに光速+小惑星のダメージをもろに受ける訳ですから、妹紅同様、リザレクションができなきゃ毎年会うことはできない筈。生身なら宇宙服着てても感動的な再会の一年目からスペースデブリに激突でおっ死ねる訳ですよ(笑それかルナ弾幕を超えた弾幕を避ける技術があるのか・・・どちらにしても織姫と夏彦が蓬莱人なのは間違いなさそうです。または幻想入りした筈のワープ理論を用いて超長距離瞬間移動を七夕にやってる!ってことになりますね。蓬莱人すげー。さて、宇宙の広さを実感していただけたでしょうか。これでも、まだまだ宇宙の庭先ですよ。つい十数年前に宇宙望遠鏡でとれたデータによりますと、宇宙の最初の光は137億年の時間を経て、ようやく地球に届いていることが分かったそうです。137億光年!単純に計算すると94,608,000,000,000,000 m × 13,700,000,000 年 =あqwせdrふじこl(ryとか訳の分からない数になりますが、ちょっと待ってください。仮に一人の陸上選手がいたとします。ゴールには監督がゴールテープをマネジャーと両端持って待っています。そしてゴールに待っている二人は、陸上選手の限界を引き出そうとゴールテープをもってどんどんゴールを遠ざけていきます。この選手は長距離選手で、42.195kmを2時間でほとんど変わらないペースで走ることができます。さて、嫌らしいマネージャーと監督、彼がスタートした瞬間に歩き始めてどんどん距離を延ばしていきます。2時間後、選手はゴール地点の42.195km地点に辿りつきましたが、ゴールテープはありません。なんということでしょう!俺は頑張って42.195km走ったはずなのにゴールがない!マネージャーと監督は2時間歩いていました。その距離なんと8km。これじゃゴールは50.195kmじゃないか!いや、それよりもっと長くなりますね。簡単な方程式を解いてみましょう。選手の平均速度は42000[m] ÷ 120[分] =350[m/m]ゴールテープ持ってる二人の平均速度は8000[m] ÷ 120[分] ≒66[m/m]8000mにさらに追加で走らなければならない距離を「y」とすると、350y = 66y+8000 [m]となります。これを変形して350y - 66y = 8000 (1)284y = 8000 y = 8000 ÷ 284 y ≒ 28.2 y を(1)の左辺に代入350× 28.2 =9870[m]∴追加距離 9870mつまりこの選手は48.195[km]地点に着いた時点で8028.2[m]先にゴールテープがあり、48.195[km]地点から9870[m]走らなければゴールにならない。故に42.195kmのフルマラソンが58.065kmのデスマラソンになる訳です。ゴールタイムが2時間から2時間46分になるんです。さて、選手を 光の進むスピード ・ 意地悪なゴールテープを 宇宙の膨張に置き換えてみてください。先にも述べましたが、光の進むスピードは真空中では一定です。(相対性理論による重力の干渉は無視できるものとします。)ほら、宇宙の膨張により光の届く道のりが長くなり、ようやく届いた光が137億年前の光。ということが分かりますね。宇宙全体で見れば、光の速度は遅いんですね。つーことは今届いている137億年前の光源は137光年より近くにあって、現在届いてる光の137億年後(つまり人間が存在している今)の現在の光源は無茶苦茶離れてる、もしくは現在は無くなっている光源なのではないか、と証明できるわけですよ。ややこしくてすいません。じゃあ、137億年前より前の光は無いのか?答えはどうやら "Yes" のようです。ある説によれば、137億年より前の宇宙の密度はほぼ一定で、重力もほぼ均一だったため恒星などはまだできなかったと言われています。厳密に言えば「137億年よりちょっと前」が宇宙の始まりと予測できるのではないでしょうか。ということは たった今 宇宙の果てを見ることができるのならば 、宇宙の始まりを見ることができる ということになりますね。これが宇宙の遠くを見れば見るほど宇宙の歴史を遡ることができるという理屈です。さて、長ったらしくなってきたので まとめたいと思います。★七夕編★●織姫と夏彦が七夕に会うことができるのは、彼らが蓬莱人だから。 理由としてスペースデブリにぶつかった際のリザレクションが挙げられる。●または、彼らがルナシューターを超えた神がかった身体能力を持っている → 結局蓬莱人じゃね?●光のスピードで各星に戻ってたら毎年会えるわけないじゃん! → ワープしかない!●織姫と夏彦はすごい科学技術を持った蓬莱人ではないか(結論)★宇宙ってすげぇ編★●光は宇宙の真空中では一定速度● 光が1年間で進む距離は 94,608,000,000,000,000 m●織姫星のベガから地球までの距離 2,400,000,000,000,000,000 m●彦星のアルタイルまでの距離 1,600,000,000,000,000,000 m●宇宙の大きさって? → 宇宙膨張説●一番遠い光は137億光年。だけど137億光年の距離ではない。137億年という時間なのだ! →長距離マラソンランナーと動くゴールテープで考えれば証明できる。●42.195kmのフルマラソンを二時間で走る人がいる。 だけどゴールテープが人間の歩くスピードで動いていったら それは58.065kmのデスマラソン!タイムは2時間45分になる。●宇宙の膨張と光の関係はまさに上のとおり。●137億年より前の光は観測できなかった。 →宇宙の密度が均一だった●仮に今宇宙の端を見ることができたなら、それは宇宙の始まりを見ることになる。・・・宇宙ってホント、なんなんでしょうね。実態があるようでないような・・・不思議です(´・ω・`)「宇宙の大きさはこんなにも広くて深いのに、 私が知っている世界はなんと狭いのだろう。」・・・この私の感覚、貴方にも分かりましたか?